難敵を撃破したあとの振る舞いが、大きな話題を呼んでいる。

　現地９月28日、フランス・トゥールーズでラグビーワールドカップ（W杯）2023の１次リーグD組・第３戦が行なわれた。１勝１敗同士で迎えた日本代表とサモア代表の激闘は28-22で日本が接戦を制し、勝点「４」を獲得。Ｄ組２位に浮上し、２大会連続の決勝トーナメント進出に前進した。
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　ノーサイドのホイッスルがスタジアムに鳴り響くと、巨漢を誇るサモアの戦士らはグラウンドに倒れ込み、意気消沈。今大会２勝目を挙げたブレイブ・ブロッサムズ（日本代表の愛称）はチームメイトらと勝利の喜びを分かち合い、笑顔が溢れた。

　そして激闘を終えた日本代表の選手たちが試合後に見せたある振る舞いが、現地で喝采を浴びている。

　大会公式サイト『Rugby World Cup』は、サモアとの激闘を終えた日本の選手たちに注目。すると、控えを含めた代表メンバー全員がゴールポストの後ろに集まり、観客席に向かって横一列に並んだ。次の瞬間、彼らは深々と頭を下げた。日本から遠く離れたフランスの地で、力いっぱい熱い声援を送ってくれたサポーターへ「感謝」を示したお辞儀だった。
  　公式サイトは、この感動的なシーンを激写。公式X（旧ツイッター）の文面に「Pure class all round！（すべてにおいて品格に満ち溢れている）」と綴り、SNSに投稿した。すると、この写真は一気に拡散され、国内外のラグビーファンを中心に賛辞の声が続々届いた。

　SNS上のコメント欄には、「なんて美しい光景なの！」「Respect！」「日本は試合だけでなく、この大会のチャンピオンに値する！」「この紳士たちをとても尊敬する」「赤と白に幸運を」など称える声が溢れ、反響はいまだ止まない。

　日本は次戦（現地10月８日）に勝てば、自力での１次リーグ突破が決定する。２大会連続の決勝トーナメント進出に期待は高まるが、次なる相手はW杯ベスト４進出２回を誇る強豪アルゼンチン。世界ランキング９位は日本（同13位）より高く、今回破ったサモア以上の格上だ。はたして、勇敢なる桜の選手たちは南米の雄を打ち負かし、再びW杯に旋風を巻き起こすことができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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