現地9月28日、フランスで開催されているラグビーワールドカップ(W杯)2023の1次リーグ第3戦が行なわれ、世界ランキング13位の日本代表が同12位のサモア代表と激突。精神的支柱のリーチ・マイケル、主将・姫野和樹がトライを奪うなど、世界ランクがひとつ上の相手に28-22で競り勝った日本が、決勝トーナメント進出に王手をかけた。
2度のW杯ベスト8を誇る重量級のサモアに、日本は序盤から素早いパス回しを展開。流れるような攻撃で2つのトライを奪う。さらに守備でも日本の固いディフェンスが際立ち、前半を17-8と9点リードで折り返す。
後半はサモアが危険なプレーでひとり退場となり、14人でのプレーに。数的優位に立つ日本が試合を有利に進めた。モールの強いサモアが終盤に猛反撃を開始。連続トライで6点差まで迫るが、日本はチーム一丸で振り切り、このままノーサイドのホイッスル。スタジアムに日本サポーターの歓喜が響いた。
難敵を撃破し、2勝1敗で勝点「4」を積み上げた日本は1次リーグ・プールDの2位に浮上。自国開催だった前回大会に続く決勝トーナメント進出に望みをつないだブレイブ・ブロッサムズ(日本代表の愛称)の活躍は、ラグビー大国の耳にも当然届いており、その勢いは無視できない存在になりつつあるようだ。
2015年のW杯イングランド大会で「史上最大の番狂わせ」として語り継がれ、”格下”にみていた日本に大金星を献上した南アフリカ代表。同国がW杯初優勝を飾った1995年に創刊された月刊誌『SA Rugby magazine』は、トゥールーズの激闘に注目した。「日本は木曜日、14人によるサモアの激しい反撃を乗り切り、W杯プールDの2位に上昇した。彼らは勢いを増し、その強さは本物だ」と過去2大会のW杯で目覚ましい躍進を続ける日本ラグビーの勢いに熱い視線を送る。
さらに、「残り15分で17点のリードをつけた日本は、守備ではより規律を保ち、攻撃ではより危険なアクションを見せた。終盤にサモアは2トライを奪ったが、日本が粘り強さを発揮して勝利を収めた」と記し、日本の組織的なラグビーを評価。「(現地)10月8日のプールD最終戦でアルゼンチンを破れば、日本はイングランドと一緒に準々決勝進出が確実となる」と説明。プールDのダークホースとして日本を指名している。
一方でW杯4度目の優勝を狙う「オールブラックス」の情報を熱心に発信し続けているニュージーランド大手ラジオ局『Newstalk ZB』は、前回大会ホスト国の躍進に目を光らせている。同メディアはサモア戦を振り返っており、「日本のチームワークがサモアの個人技を上回っていた」と鋭く指摘する。
続けて、「日本は2019年の自国開催のW杯で初めて準々決勝に進出したが、今年の調子と結果を見る限り、再挑戦の道のりからは大きく外れていた」と言及。W杯開幕前までは低評価だったという。「しかし、だ。スタジアム・ド・トゥールーズでの日本は忍耐強く、賢く、そして規律正しかった」と称賛の言葉を並べ立て、今やまったく別のチームだと強調する。
同局は、後半にコンバージョントライを決めたサモアが奇跡の逆転劇を起こすのでは?と期待していたが、「(サモアが)ハーフウェイでのラインアウトを強行したが、スローインを奪われ、日本はボールを力強くスタンドに向かって蹴り上げ、試合はノーサイドで終えた。ちなみに、日本はこれでW杯3大会連続サモアから白星を上げた」と、日本の”サモアキラー”ぶりを伝えている。
また、この試合で初スタメンを飾った日本のレメキ ロマノ ラヴァについても同局は触れており、「負傷を乗り越えて、約2年ぶりのW杯先発出場を果たした」と補足。同国出身のフルバックがプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたことを最後に付け加えている。
世界制覇を見据えているライバル国のメディアからも、勇猛果敢な戦いぶりに一目置かれ始めている日本。1次リーグ最終戦は強豪アルゼンチン(世界ランキング9位)が相手だ。再び格上と対戦するブレイブ・ブロッサムズは、自力でベスト8進出を決めることができるのか。要注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】難敵サモアを撃破した日本代表の激闘をハイライトでチェック!
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2度のW杯ベスト8を誇る重量級のサモアに、日本は序盤から素早いパス回しを展開。流れるような攻撃で2つのトライを奪う。さらに守備でも日本の固いディフェンスが際立ち、前半を17-8と9点リードで折り返す。
後半はサモアが危険なプレーでひとり退場となり、14人でのプレーに。数的優位に立つ日本が試合を有利に進めた。モールの強いサモアが終盤に猛反撃を開始。連続トライで6点差まで迫るが、日本はチーム一丸で振り切り、このままノーサイドのホイッスル。スタジアムに日本サポーターの歓喜が響いた。
難敵を撃破し、2勝1敗で勝点「4」を積み上げた日本は1次リーグ・プールDの2位に浮上。自国開催だった前回大会に続く決勝トーナメント進出に望みをつないだブレイブ・ブロッサムズ(日本代表の愛称)の活躍は、ラグビー大国の耳にも当然届いており、その勢いは無視できない存在になりつつあるようだ。
2015年のW杯イングランド大会で「史上最大の番狂わせ」として語り継がれ、”格下”にみていた日本に大金星を献上した南アフリカ代表。同国がW杯初優勝を飾った1995年に創刊された月刊誌『SA Rugby magazine』は、トゥールーズの激闘に注目した。「日本は木曜日、14人によるサモアの激しい反撃を乗り切り、W杯プールDの2位に上昇した。彼らは勢いを増し、その強さは本物だ」と過去2大会のW杯で目覚ましい躍進を続ける日本ラグビーの勢いに熱い視線を送る。
さらに、「残り15分で17点のリードをつけた日本は、守備ではより規律を保ち、攻撃ではより危険なアクションを見せた。終盤にサモアは2トライを奪ったが、日本が粘り強さを発揮して勝利を収めた」と記し、日本の組織的なラグビーを評価。「(現地)10月8日のプールD最終戦でアルゼンチンを破れば、日本はイングランドと一緒に準々決勝進出が確実となる」と説明。プールDのダークホースとして日本を指名している。
一方でW杯4度目の優勝を狙う「オールブラックス」の情報を熱心に発信し続けているニュージーランド大手ラジオ局『Newstalk ZB』は、前回大会ホスト国の躍進に目を光らせている。同メディアはサモア戦を振り返っており、「日本のチームワークがサモアの個人技を上回っていた」と鋭く指摘する。
続けて、「日本は2019年の自国開催のW杯で初めて準々決勝に進出したが、今年の調子と結果を見る限り、再挑戦の道のりからは大きく外れていた」と言及。W杯開幕前までは低評価だったという。「しかし、だ。スタジアム・ド・トゥールーズでの日本は忍耐強く、賢く、そして規律正しかった」と称賛の言葉を並べ立て、今やまったく別のチームだと強調する。
同局は、後半にコンバージョントライを決めたサモアが奇跡の逆転劇を起こすのでは?と期待していたが、「(サモアが)ハーフウェイでのラインアウトを強行したが、スローインを奪われ、日本はボールを力強くスタンドに向かって蹴り上げ、試合はノーサイドで終えた。ちなみに、日本はこれでW杯3大会連続サモアから白星を上げた」と、日本の”サモアキラー”ぶりを伝えている。
また、この試合で初スタメンを飾った日本のレメキ ロマノ ラヴァについても同局は触れており、「負傷を乗り越えて、約2年ぶりのW杯先発出場を果たした」と補足。同国出身のフルバックがプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたことを最後に付け加えている。
世界制覇を見据えているライバル国のメディアからも、勇猛果敢な戦いぶりに一目置かれ始めている日本。1次リーグ最終戦は強豪アルゼンチン(世界ランキング9位)が相手だ。再び格上と対戦するブレイブ・ブロッサムズは、自力でベスト8進出を決めることができるのか。要注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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