ラグビー

「勝てるとこまできたのに…」驚異の"PG成功率95%"松田力也が悔し涙! 4年後へ、リベンジ「この壁を乗り越えていく」【ラグビーW杯】

THE DIGEST編集部

2023.10.09

W杯で驚異のPG成功率を誇った松田。試合後には涙を流した。(C) Getty Images

 現地10月8日、フランス・ナントで「ラグビーワールドカップ(W杯)2023」の1次リーグ・プールDの最終戦、日本代表対アルゼンチン代表が行なわれ、日本は強豪相手に27-39で敗北。2大会連続のベスト8進出は叶わなかった。 
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 ロス・プーマス(アルゼンチン代表の愛称)の壁は、やはり高かった。前半はフィジカルを全面に押し出したモールに日本は押し込まれる場面があったものの、16分にアマト・ファカタヴァ、38分に斎藤直人がトライを奪い14-15。世界ランキング9位に1点差で折り返す互角以上の戦いを演じた。

 後半も最初のトライはアルゼンチンに許すが、52分に松田力也がペナルティゴール(PG)を決めて5点差に迫ると、16分には前回のサモア戦でMVPに輝いたレメキ ロマノ ラヴァのドロップゴールが成功し、2点差に詰め寄る。

 その後は両チームとも1トライ・1ゴールずつ決めて27-29と、一進一退の攻防が続く。

 迎えた68分、アルゼンチンは日本の一瞬の隙を突いて一気に攻め込むと、左サイドからマテオ・カレーラスが抜け出し、最後は日本陣内にダイブ。23歳の新鋭が、この試合3つめのトライを突き刺した。

 その後のPGも決まり、9点差としたアルゼンチンは75分に日本の反則からペナルティキックを選択。これを代表キャップ101試合目となるレジェンド、ニコラ・サンチェスが確実に決め、勝負はほぼ決した。
 
 ベスト8進出には勝つしかなかった日本。ノーサイドのホイッスルがスタジアムに鳴り響くと、「PG成功率94%(試合前時点)」という驚異のキックでジャパンを支え続けた松田は悔し涙を流した。

 この試合も4本のPGをすべて成功させ、成功率はついに95%まで上昇した。だが、日本の背番号10は開口一番「勝てるとこまできたのに、勝てなくて悔しさしかない。勝って(ラグビーファンに)恩返ししたかったけど、本当に申し訳ない」と唇を噛んだ。リードされても、粘り強いラグビーで相手に食らいついた場面を問われると「プライドを持ってやってきたし、ここまで来れて勝てるとこまできたのに、勝てなくて本当に悔しい」と言うと、涙が頬を伝う。

 29歳は悔しさを押し殺しながら、「(日本開催だった)2019年のベスト8以上をいくと掲げて4年間やってきましたけど、まだまだいけると思う。次の4年後に向けていい準備をして、この壁を乗り越えていきたい」と、今回の1次リーグ敗退を糧にして次回大会へのリベンジを誓い、グラウンドを去った。
 
構成●THE DIGEST編集部

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