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残り6秒で決勝点!オランダが激戦を制して初の世界一!来場者30万人越えの快挙も達成【女子ハンドボール世界選手権】

森本茂樹

2019.12.16

熊本開催の世界選手権で優勝し、東京五輪出場を決めたオランダ代表。写真:熊本国際スポーツ大会推進事務局 Photo by ISOGUCHI_MASAHITO

熊本開催の世界選手権で優勝し、東京五輪出場を決めたオランダ代表。写真:熊本国際スポーツ大会推進事務局 Photo by ISOGUCHI_MASAHITO

 12月15日、熊本で開催された女子ハンドボール世界選手権は最終日を迎え、3位決定戦と決勝戦が行われた。決勝はオランダが30対29でスペインを破り、初優勝。ロシアが3位となった。優勝したオランダは来年の東京オリンピック出場権を獲得。日本は24ヶ国出場となった1997年大会以降で、最高の10位となった。

 ともに初優勝をかけたオランダ(IHFランキング14位)とスペイン(同15位)の決勝戦は、試合終了のブザーが鳴るまで、どちらが勝つか分からない接戦となった。29対29で迎えた残り6秒、オランダが7メートルスローを決めて、劇的な決勝点を奪った。

 オランダのクラマー・イェシーは、「2度の銀メダル(2015世界選手権、2016欧州選手権)、1度の銅メダル(2017世界選手権)を経て、ようやく金メダルを手にすることができた。私たちはこの大会で3度も負けたけど、(準決勝で、リオ五輪金メダルの)ロシアにも勝つことができ、優勝にふさわしいチームだったと思う」と語った。
 
 11月30日から、熊本県内の5会場で行われた本大会は、熊本国際スポーツ大会推進事務局が目標とした来場者数30万人を越え、公式記録が残る2005年以降の女子の世界選手権では、2007年のフランス大会(39.7万人)に次ぐ、31.5万人を記録。蒲島郁夫熊本県知事は、「大会の大成功は、熊本地震からの創造的復興の追い風になると確信している」とコメントした。

 おりひめJAPANこと、日本代表は決勝戦も観戦。キャプテンの永田しおりは、「決勝は最後までどちらが優勝するのか分からない、一進一退の攻防でした。最後の1秒までゴールに向かう姿勢や試合の雰囲気づくりは、両チームともとても素晴らしかったです。おりひめJAPANは今後、ヨーロッパの強豪国に勝利するために、勝負所の強さやシュートの決定力、ディフェンスの機動力など課題がありますが、東京オリンピックまでに修正して、次はメダルを獲得したいです。今大会、たくさんの方々にサポート、ご声援いただき、心から感謝しています」と語った。

文●森本茂樹(スポーツライター)
 

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