ラグビーワールドカップ・フランス大会は現地時間10月21日、パリのスタッド・ド・フランスで準決勝のイングランド対南アフリカが行なわれ、南アフリカが16-15で逆転勝利を収めた。この結果、決勝は前日に勝ち上がったニュージーランドと南アフリカという組み合わせとなった。どちらが勝っても史上最多４度目の優勝となる。

【動画】イングランドの牙城を破った！ 南アフリカがついに初トライ！ 　前回の日本大会決勝と同じカードとなった一戦は序盤、イングランドがSOオーウェン・ファレルのペナルティゴール２本でイングランドが６点を先行。一方の、南アフリカはFKからトライを奪うべくタッチキックで敵陣に攻め入るも粘りのディフェンスに遭い、なかなか攻め切ることができない。前半はともにPGで得点を重ねるもノートライに終わり、12－６とイングランドが６点リードで折り返す。

　後半に入ると、南アフリカはPRオックス・ヌチェ、SHファフ・デクラークらを投入してペースを変えようとするが、イングランドの狡猾な試合運びに流れを掴み切れない。後半13分にはファレルのドロップゴールが決まり、イングランドが15-６とリードを広げる。

　しかし、後半28分、南アフリカは敵陣22メートルライン内側に入ると、モールから最後はRG・スナイマンがこの試合初のトライ。コンバージョンキックも決まり15－13と２点差に迫る。さらに残り３分となり、ハーフウェイ付近からのPGをハンドレ・ポラードが決め、３点を奪ってついに南アフリカが逆転に成功する。

　試合はこのまま南アフリカが逃げ切り、16－15で逆転勝利を収め、10月28日（日本時間29日）に行なわれる決勝に駒を進めた。南アフリカが大会連覇へ王手をかけた。

構成●THE DIGEST編集部

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