世界王者を抑えて頂点に立った20歳の若武者に喝采が送られている。
11月24日から大阪府の東和薬品ラクタブドームで行なわれたフィギュアスケートのグランプリシリーズ第6戦日本大会(NHK杯)が26日に閉幕した。男子シングルは鍵山優真が合計288.39点で3年ぶりの優勝を収め、世界王者・宇野昌磨の猛追を1.84点抑える僅差で勝利。12月のグランプリファイナル(中国・北京)進出を決めた。
前日のショートで今季世界最高得点を叩き出し、最高のスタートを切った鍵山。自身の出番直前に滑った宇野がフリートップの186.35点(合計286.55点)をマークし、トップに浮上。大きなプレッシャーがかかった北京五輪銀メダリストだが、冒頭の大技で会場の空気を一変させた。
高さのある鋭く回転した4回転サルコウを見事に着氷。加えて、技のGOE(出来栄え点)は「4.30」という驚異の評価。今大会出場した選手の中で最も高い加点が付いた。
続く4回転を含んだ3つのコンビネーションジャンプも成功し、完全に勢いに乗った鍵山。後半のトリプルアクセルは転倒してしまったが、それ以外はほぼ完璧な内容で終盤へ。
今季からソチ五輪銅メダリストのカロリーナ・コストナー氏に師事を受け、さらに磨きをかけた表現力、力強いステップを踏んで氷上を躍動。スピンはすべて最高評価のレベル4をもらい、総合力の高さを見せつけてフィニッシュした。
得点を待つキスアンドクライでは演技に満足した表情を見せた鍵山。宇野の得点には3.47点届かなかったが、自己ベストを更新。ショートの貯金が生き優勝を確認すると、両手を叩いて喜びを爆発させた。
一騎打ちとなった世界王者とハイレベルな戦いを繰り広げた20歳のパフォーマンスに海外も関心を示している。
米国のフィギュアスケート専門記者ジャッキー・ウォン氏は自身のX(旧ツイッター)に優勝した鍵山のフリー構成を明記したうえで、高い出来栄え点を獲得した4回転ジャンプに注目。「ユウマ・カギヤマが見せた4回転サルコウは、私が今まで見た中で最も驚異的なジャンプのひとつだ!」と強調。過去、名スケーターの演技を見てきた識者も舌を巻くほど完璧なジャンプだったという。
再びXを更新した同氏は上と下、それぞれから捉えた鍵山のジャンプを2画面にして共有。ジャンプの態勢に入る軌道から高く、空中でも軸がブレない完璧なサルコウを大絶賛した。
さらに同氏のコメント欄には鍵山のジャッジシートを添付したうえで、「審判2、5、6、9。特に審判8の方に言いたい。プラス5を彼に与えるために、これ以上何ができるのかを説明してもらいたい」と憤り、最高評価である『プラス5』を与えなかった辛口ジャッジに不満を漏らした。
海外識者から賛辞が上がるほど、大きな結果を残した鍵山。不本意だった昨シーズンから完全復活を遂げた北京五輪銀メダリストの進化に、今後も注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】米記者も絶賛!鍵山優真の高く美しい4Sを上カメ&下カメでチェック!
11月24日から大阪府の東和薬品ラクタブドームで行なわれたフィギュアスケートのグランプリシリーズ第6戦日本大会(NHK杯)が26日に閉幕した。男子シングルは鍵山優真が合計288.39点で3年ぶりの優勝を収め、世界王者・宇野昌磨の猛追を1.84点抑える僅差で勝利。12月のグランプリファイナル(中国・北京)進出を決めた。
前日のショートで今季世界最高得点を叩き出し、最高のスタートを切った鍵山。自身の出番直前に滑った宇野がフリートップの186.35点(合計286.55点)をマークし、トップに浮上。大きなプレッシャーがかかった北京五輪銀メダリストだが、冒頭の大技で会場の空気を一変させた。
高さのある鋭く回転した4回転サルコウを見事に着氷。加えて、技のGOE(出来栄え点)は「4.30」という驚異の評価。今大会出場した選手の中で最も高い加点が付いた。
続く4回転を含んだ3つのコンビネーションジャンプも成功し、完全に勢いに乗った鍵山。後半のトリプルアクセルは転倒してしまったが、それ以外はほぼ完璧な内容で終盤へ。
今季からソチ五輪銅メダリストのカロリーナ・コストナー氏に師事を受け、さらに磨きをかけた表現力、力強いステップを踏んで氷上を躍動。スピンはすべて最高評価のレベル4をもらい、総合力の高さを見せつけてフィニッシュした。
得点を待つキスアンドクライでは演技に満足した表情を見せた鍵山。宇野の得点には3.47点届かなかったが、自己ベストを更新。ショートの貯金が生き優勝を確認すると、両手を叩いて喜びを爆発させた。
一騎打ちとなった世界王者とハイレベルな戦いを繰り広げた20歳のパフォーマンスに海外も関心を示している。
米国のフィギュアスケート専門記者ジャッキー・ウォン氏は自身のX(旧ツイッター)に優勝した鍵山のフリー構成を明記したうえで、高い出来栄え点を獲得した4回転ジャンプに注目。「ユウマ・カギヤマが見せた4回転サルコウは、私が今まで見た中で最も驚異的なジャンプのひとつだ!」と強調。過去、名スケーターの演技を見てきた識者も舌を巻くほど完璧なジャンプだったという。
再びXを更新した同氏は上と下、それぞれから捉えた鍵山のジャンプを2画面にして共有。ジャンプの態勢に入る軌道から高く、空中でも軸がブレない完璧なサルコウを大絶賛した。
さらに同氏のコメント欄には鍵山のジャッジシートを添付したうえで、「審判2、5、6、9。特に審判8の方に言いたい。プラス5を彼に与えるために、これ以上何ができるのかを説明してもらいたい」と憤り、最高評価である『プラス5』を与えなかった辛口ジャッジに不満を漏らした。
海外識者から賛辞が上がるほど、大きな結果を残した鍵山。不本意だった昨シーズンから完全復活を遂げた北京五輪銀メダリストの進化に、今後も注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】米記者も絶賛!鍵山優真の高く美しい4Sを上カメ&下カメでチェック!
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