現地２月22日、韓国・釜山で開催されている卓球の世界選手権団体戦は、男子準々決勝が行なわれ、日本男子（世界ランク３位）は卓球界の絶対王者・中国（同１位）と対戦。先陣を切った16歳の松島輝空は強敵相手に粘り強く戦い、存在感を示したが１-３で惜敗。２番手の張本智和、３番手の篠塚大登も１ゲームずつ奪ったものの、世界トップの実力を持つ中国相手に惜しくも敗れ、ベスト８という結果で今大会を終えた。

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  　試合後、世界１位の樊振東相手に大健闘した16歳の松島は「本当に１番目に、今回出させてもらって、最初は少し緊張したんですけど、本当に楽しみがすごくて、最後競った場面の１本が遠いなって風には今回感じてて、でも、逆に全然戦える実力にはきてるなって感じました」と振り返った。また、一歩の差を埋めるためにはという質問には「やっぱり少し焦って、ミスが多かったりだとか、あとはサーブやレシーブで少し点を取られていたので、そこをもっと修正できれば勝てるんじゃないかなという風に思います」と語り、最後に「レシーブのときに少し浮いたやつとか、ラリーになったときに焦っちゃったりだとか、その辺が自分に足りなかったかなと思います」と敗因を口にした。

　二番手の張本は、「1ゲーム目を取らないことには試合にならないと思っていたので、鬼門となる１ゲームを何とか取れたんですけど、やっぱり２ゲーム以降、相手の修正が早かったですし、どんどん実力の差が現れてしまっていたので、２ゲーム、3ゲームを取るっていうのは本当に簡単じゃないんだなって思いました」と振り返り、４ゲーム目の最後に立て続けに繰り出したYGサーブについては「このまま普通のサーブを出してても点差が離れていくだけなので、負けるにしても何かを変えて負けないと意味のある負けにならない。そこで選択したYGサーブであって、やっぱり何かを変えるっていうのは、今までなかったことなので、よく変えて、しかも点数も詰められたのでそこは良かったのかなと思います」と試合の中で確かな手応えを感じたことを話した。

　３人目として試合を戦った篠塚は「ちょっと自分でいこうとしすぎて、ミスしてしまっていたんですけど、３ゲーム目ぐらいからそんなに無理しなくてもラリーしてくれるっていうことに気付いて、そこから結構ラリーでも点数が取れていたので、もうちょっと早く気づけばよかったなっていう風に思いました」と振り返りつつも、「少し前の自分だったら１つ前のオーストラリア戦でも勝てていたか分からないですし、そういった意味では成長してるなっていうことを感じましたね」と話した。

　最後にパリ五輪に向けて張本は「本当にパリを終えたときに後悔しないように、生活でもそうですが、卓球選手である前に1人の人間なので、普段の卓球以外の時間をどう使うか、そこが大事だと思います」と気持ちを新たにした。

構成●THE DIGEST編集部

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