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「合言葉は“打倒・早田ひな”だ!」孫穎莎、陳夢、王芸迪、王曼昱…パリ五輪に臨む中国卓球女子代表は誰になるのか

THE DIGEST編集部

2024.02.28

まさに異次元の代表争い。パリ五輪に向けた中国女子卓球のバトルはここからが佳境だ。写真:新華社/アフロ

まさに異次元の代表争い。パリ五輪に向けた中国女子卓球のバトルはここからが佳境だ。写真:新華社/アフロ

 日本列島を熱狂の渦に巻き込んだ世界卓球選手権・団体戦で、日本女子代表は決勝で惜しくもマッチポイント2-3で敗れて準優勝に終わった。それでも絶対女王を土壇場まで追い詰めた早田ひな、平野美宇、張本美和の3人の戦いぶりは国内外で高く評価され、決勝に出場しなかった伊藤美誠、木原美悠を含めた代表チームを中国のファンやメディアも絶賛。パリ五輪本大会に向けて大きなステップを踏んだ。
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 日本はすでにパリ五輪の代表選考を終えているが、これからラストスパートに入るのが中国だ。基準となるのは日本と同じくポイント制。2023年5月8日から2024年5月7日までの1年間に開催された国際大会での結果が対象で、最終的に今年5月7日時点での世界ランキングのポイントに加算され、その合計値で争われる。

 更新された最新の世界ランキングで想定すると、現在は1位・孫穎莎(世界ランキング1位)、2位・陳夢(同2位)、3位・王芸迪(同3位)、4位・王曼昱(同4位)となる。孫穎莎はポイント数から見て圧倒的優位で代表入りは確実。他の3選手はかなり拮抗している状況だ。

 王曼昱は先の団体決勝でメンバー落ちしたが、それは中国卓球協会が独自に定めたルールによるものだった。世界卓球・団体戦の決勝トーナメントでは最新世界ランキングの上位3名に出場の優先権があるため、世界4位に落ちていた王曼昱は出場できなかったという。

 5月7日まで続く熾烈な代表争い。となるとやはり気になるのは女子シングルス2枠を誰が掴み取るかだ。

 中国メディア『新浪体育』は「世界選手権の決勝では日本に苦杯を舐めるところだった。彼女たちが凄まじいスピードで進化しているのは疑いがなく、言うまでもなく中国の最大のライバルである」と評し、「対日本人選手の成績がもっとも重要になるだろう。孫穎莎は問題がない。陳夢は今大会で早田ひなには敗れたが日本人選手との相性が良く、王曼昱は日本のパリ五輪メンバー(早田、平野、張本)に負けたことがない。懸念は王芸迪で、この1年で日本人選手に5敗している。五輪メンバーには相応しくない」と断じる。
 
 さらに『捜狐体育』は「パリ五輪の女子シングルスで栄光を掴むための合言葉は“打倒・早田ひな”である」と言及。そのうえで「シングルスは早田に滅法強い孫穎莎と王曼昱が理想的だ。注目は王曼昱が陳夢を追い抜いて2位に食い込めるか。5月7日まで国際大会はまだある。シンガポール・スマッシュ(3月7日~17日)やWTTチャンピオンズ・仁川大会(韓国/3月27日~31日)などで好成績を収めるしかないが、十分に可能性はあるだろう」と期待を寄せた。

 パリ五輪における日本女子代表のメダルの色を占う意味でも、中国女子代表の選考レースの行方が気になるところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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