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上田桃子が2年ぶりのツアー優勝へ首位キープ! 初日に語っていた有言実行のゴルフ「メリハリがすごく大事」

THE DIGEST編集部

2024.04.07

通算8アンダーで首位タイに立つ上田。2年ぶりのツアー優勝を狙う。(C)Getty Images

 激しい三つ巴を制するのは誰か――。

 4月6日、国内女子ゴルフツアーの『富士フイルム・スタジオアリス女子オープン』(埼玉県・石坂ゴルフ倶楽部)は2日目を終え、初日5アンダーで首位発進した上田桃子が6バーディー、3ボギーの「69」で回り、通算8アンダーでトップをキープ。2年ぶりの同大会優勝に王手をかけた。また、初優勝を狙う佐久間朱莉、阿部未悠も同スコアで並び、最終日最終組は3人が首位タイの大混戦でスタートを切る。

 2007年の賞金女王・上田は1番(パー5)でバーディーを沈め、幸先良く好発進を決めたが、続く2番でボギー。3番から9番までは3バーディー、後半は2バーディー、2ボギーのイーブンにとどまった。

 なかでも、前半9番(パー4)では素晴らしいプレーを魅せる。ギャラリーが固唾を呑んで見守るなか、上田は超ロングパットを沈める。ボールがカップに吸い寄せられて乾いた音がした瞬間、本人もビックリした表情を浮かべる。この時点で単独首位に浮上するスーパープレーが飛び出し拍手喝采を受けると、上田は「アハハハハ」と照れくさそうに笑い声援に応えた。

 12番(パー5)でも、佐久間と揃ってピン側につけるナイスショットを連発。それぞれバーディーを獲得し、スコアを伸ばした。
 
 初日(5日)を終えた時点で、上田はJLPGAの公式X(旧ツイッター)にスコアを伸ばすためのポイントに、「メリハリがすごく大事」だと強調していた。

 さらに、「ロングボールでしっかりバーディーをとれるような位置から4打目を打ちたいと思いますけど、(気温が)寒いので距離が長くて、前回回ったときとは全然印象が違う。あまり欲深くならずに、いい位置からいいパットを打つのを徹底したい」と語り、その言葉通り戦況を冷静に見極めながら、有言実行のゴルフを敢行。首位タイで最終日を迎える好結果につなげた。

 心身のメリハリがバランス良く発揮できた2日間。上田はラウンド後、「良いところ、悪いところがあった1日」と振り返り、「最終日、優勝争いができることは本当に嬉しいです。今、わくわくしているぐらい」と言葉を弾ませる。

 しかし首位ターンで折り返したとはいえ、まだ油断はできない。それは本人も十分に自覚している。「肝心なことは集中力。紙一重の差でバーディー、ボギーが来るコースです。2~3打のリードでも安心ができない。だから、後悔しないようなジャッジをすることを心がける」と話し、最終日(7日)に向けてしっかり兜の緒を締める。

 2年前の本大会以来となるツアー通算18勝目をかけ、37歳の元賞金女王は残り18ホールに挑む。
 
構成●THE DIGEST編集部

【動画】上田桃子が単独首位に躍り出た9番の超ロングパットを沈めた瞬間!
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【動画】上田桃子が単独首位に躍り出た9番の超ロングパットを沈めた瞬間!