現地5月17日、トルコ・アンタルヤで行なわれた女子バレーボール・ネーションズリーグの1次ラウンド第3戦で、日本女子代表はドイツと対戦して3対0のストレート勝ちを収め、トルコ戦、ブルガリア戦に続く開幕3連勝を飾った。パリ五輪の出場権が懸かるリーグ戦(各12試合)で、これ以上ない好スタートを切っている。
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パリ五輪・女子バレーボールの出場枠は「12」だ。すでに7か国(開催国フランス、アメリカ、トルコ、ブラジル、セルビア、ポーランド、ドミニカ共和国)の出場が決まっており、残る5枠(実質上は4枠)を巡る争いが佳境を迎えている。ネーションズリーグ1次リーグが終了する6月17日時点での世界ランキングが選定基準だ。
日本が出場権を得る条件はふたつ。①ランキングでアジア&オセアニア枠のトップで終えるか、②すでに出場権を獲得している7か国とまだ出場チームが確定していないアフリカ大陸のトップを除いた上位3チームに入る、のどちらかだ。
条件①となるアジア枠で鎬を削るライバルは、ほかでもない中国だ。日本と同じく連勝発進を果たしたが、17日のカナダ戦を1対3で落とす手痛い一敗。これでランキングをひとつ下げて7位となり、8位の日本とのポイント差はわずか「5.93」に縮まった。
中国のスポーツポータルサイト『捜狐体育』は危機感を募らせる。「カナダ戦の敗北は本当に痛恨だ。カナダは出場枠を争う直接的なライバルであり、彼女たちを倒せば、そのチャンスの芽を潰すことさえできた」と前置きしつつ、「それが敗北という最悪の結果に終わった。中国は11.01ポイントを失ない、総ポイントは328.69ポイントに下落。かたや日本はぐんぐん上昇して323.20ポイント。大会開幕前は24ポイントの差があったが、なんとたった3試合で5.93ポイントにまで詰められたのである」と吐き捨てた。
さらに「日本はチームとしての組織力と修正力が高く、まるで欧州強豪チームのような存在感がある」と持ち上げる一方で、中国女子代表に対しては「連携がチグハグで覇気が感じられない」とばっさり。「カナダにさえ勝てないとは驚きだ。蔡斌(サイ・ビン)監督ではもう限界だとファンからは批判的な声が殺到しているが、今さら代わりなどいない。はたしてこの難局をどう乗り切ればいいのか」とテンションは低い。
しかしながら、翌18日の第4戦で中国はランキング上位のセルビアを3対1で撃破して意地をみせた。これで日本より消化が1試合多いなかで、337.12ポイントに上げて6位に再浮上。日本との差を暫定で「13.92ポイント」に広げている。
条件①を日本と中国が争うなか、条件②は両国のほかにイタリア(世界ランキング4位)、カナダ(同10位)、オランダ(同11位)あたりまでが現実的な競合相手となるだろうか。まだまだ続くネーションズリーグ・1次ラウンドで、順位は大いに変動しそうだ。
トルコとブラジルで開催されているウイーク1は19日が最終日で、18日がオフだった日本は19日にポーランドと対戦。中国は19日がオフとなっている。
日本時間5月19日AM5時時点での世界ランキング・最新トップ12は以下の通りだ(★=パリ五輪出場決定国)。
【女子バレーボール・最新世界ランキング】
1位:トルコ★ 379.34ポイント
2位:ブラジル★ 363.19ポイント
3位:ポーランド★ 348.14ポイント
4位:イタリア 343.79ポイント
5位:アメリカ★ 343.11ポイント
6位:中国 337.12ポイント
7位:セルビア★ 336.51ポイント
8位:日本 323.20ポイント
9位:ドミニカ共和国★ 305.61ポイント
10位:カナダ 286.92ポイント
11位:オランダ 282.19ポイント
12位:ドイツ 227.86ポイント
構成●THE DIGEST編集部
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パリ五輪・女子バレーボールの出場枠は「12」だ。すでに7か国(開催国フランス、アメリカ、トルコ、ブラジル、セルビア、ポーランド、ドミニカ共和国)の出場が決まっており、残る5枠(実質上は4枠)を巡る争いが佳境を迎えている。ネーションズリーグ1次リーグが終了する6月17日時点での世界ランキングが選定基準だ。
日本が出場権を得る条件はふたつ。①ランキングでアジア&オセアニア枠のトップで終えるか、②すでに出場権を獲得している7か国とまだ出場チームが確定していないアフリカ大陸のトップを除いた上位3チームに入る、のどちらかだ。
条件①となるアジア枠で鎬を削るライバルは、ほかでもない中国だ。日本と同じく連勝発進を果たしたが、17日のカナダ戦を1対3で落とす手痛い一敗。これでランキングをひとつ下げて7位となり、8位の日本とのポイント差はわずか「5.93」に縮まった。
中国のスポーツポータルサイト『捜狐体育』は危機感を募らせる。「カナダ戦の敗北は本当に痛恨だ。カナダは出場枠を争う直接的なライバルであり、彼女たちを倒せば、そのチャンスの芽を潰すことさえできた」と前置きしつつ、「それが敗北という最悪の結果に終わった。中国は11.01ポイントを失ない、総ポイントは328.69ポイントに下落。かたや日本はぐんぐん上昇して323.20ポイント。大会開幕前は24ポイントの差があったが、なんとたった3試合で5.93ポイントにまで詰められたのである」と吐き捨てた。
さらに「日本はチームとしての組織力と修正力が高く、まるで欧州強豪チームのような存在感がある」と持ち上げる一方で、中国女子代表に対しては「連携がチグハグで覇気が感じられない」とばっさり。「カナダにさえ勝てないとは驚きだ。蔡斌(サイ・ビン)監督ではもう限界だとファンからは批判的な声が殺到しているが、今さら代わりなどいない。はたしてこの難局をどう乗り切ればいいのか」とテンションは低い。
しかしながら、翌18日の第4戦で中国はランキング上位のセルビアを3対1で撃破して意地をみせた。これで日本より消化が1試合多いなかで、337.12ポイントに上げて6位に再浮上。日本との差を暫定で「13.92ポイント」に広げている。
条件①を日本と中国が争うなか、条件②は両国のほかにイタリア(世界ランキング4位)、カナダ(同10位)、オランダ(同11位)あたりまでが現実的な競合相手となるだろうか。まだまだ続くネーションズリーグ・1次ラウンドで、順位は大いに変動しそうだ。
トルコとブラジルで開催されているウイーク1は19日が最終日で、18日がオフだった日本は19日にポーランドと対戦。中国は19日がオフとなっている。
日本時間5月19日AM5時時点での世界ランキング・最新トップ12は以下の通りだ(★=パリ五輪出場決定国)。
【女子バレーボール・最新世界ランキング】
1位:トルコ★ 379.34ポイント
2位:ブラジル★ 363.19ポイント
3位:ポーランド★ 348.14ポイント
4位:イタリア 343.79ポイント
5位:アメリカ★ 343.11ポイント
6位:中国 337.12ポイント
7位:セルビア★ 336.51ポイント
8位:日本 323.20ポイント
9位:ドミニカ共和国★ 305.61ポイント
10位:カナダ 286.92ポイント
11位:オランダ 282.19ポイント
12位:ドイツ 227.86ポイント
構成●THE DIGEST編集部
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