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体操男子パリ五輪代表が決定! 絶対王者・橋本大輝、20歳の岡慎之助が初切符、萱和磨は2大会連続! チーム貢献度には杉野正尭、谷川航が選出【NHK杯】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.05.19

パリ五輪に臨む体操男子の日本代表5人が発表された。写真:滝川敏之

 体操ニッポンのオリンピック代表5人が決定した。

 5月19日、パリ五輪の代表選考会を兼ねた体操のNHK杯が群馬・高崎アリーナで行なわれ、男子個人総合決勝は岡慎之助が合計342.727点で大会初優勝。20歳の若武者が初の五輪切符を掴んだ。東京五輪の個人総合金メダリスト・橋本大輝がすでに五輪内定を決めており、岡と2位の萱和磨がパリ切符を獲得。残り2人は、団体総合で得点に貢献できる「チーム貢献度」で4種目で高い得点を挙げた杉野正尭(5位)と、跳馬とつり輪で高得点を記録した谷川航(12位)が選出された。
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 4月の全日本選手権の得点を持ち点に争われた今大会。熾烈な代表選考レースが、ついに決着した。

 17日の予選で首位発進を決めた岡は最初のゆかで14.200点(全体3位)を挙げるも、2つ目のあん馬は終盤でまさかのミス。得点が伸び悩んだ。

 逆に、予選5位だった杉野正尭がゆかで全体トップとなる14.400点を叩き出し、あん馬も15.000点の高い得点をマークし、上位に肉薄した。

 前半戦のつり輪が終わった時点で、暫定1位の岡と2位の萱和磨の得点差は0.534点、3位の杉浦は萱に2.065点差の接戦だった。さらに、第3組でスタートした谷川航が跳馬で全体トップとなる15.433点を出す猛チャージ。東京五輪団体総合で銀メダルに貢献した27歳が気迫の演技を見せるなど、痺れる展開で後半戦に折り返した。
 
 16年リオ、21年の東京大会に続く出場を目指す田中佑典が平行棒で全体2位の14.900点を出すなど、34歳のベテランが五輪への執念を見せる。そして、最終種目の鉄棒では全員がほぼノーミスの演技が続き、最後は岡が美しい弧を描きながらバチッと着地を決め、両手でガッツポーズ。初の五輪切符を自力で掴んだ。

 試合後、岡は「すごく嬉しい。ほっとした」と安堵。緊張感が最高潮に高まった最後の鉄棒については、「今までに感じたことがないプレッシャーがありましたけど、いつも通りやるだけだと思った」と振り返り、強心臓ぶりを見せた。初の大舞台には「若さのある演技でチームに貢献していきたい」と言い切り、団体戦でのメダルを誓った。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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