フィギュア界に確かな足跡を残した日本人スケーターに労いの言葉が送られている。
2018年平昌、22年北京五輪で2大会連続のメダリストとなった宇野昌磨が5月9日に自身の公式インスタグラムを通じ、「現役選手を引退する決断を致しました」と報告した。同14日には都内で記者会見を開き、アイスショーを中心にプロスケーターとして活動していくことを表明。新たなステージで、スケート人生を歩むことを誓った。
【PHOTO】現役引退を表明した宇野昌磨!厳選フォトでその競技人生を振り返る
日本男子史上初の世界選手権2連覇を飾るなど、オリンピックだけでなく多くの国際大会で記録や記憶に刻まれる演技を披露した宇野。競技生活に別れを告げたスケーターには、国内だけでなく、海外のファンやメディアからたくさんの労いメッセージが寄せられた。
なかでもグランプリシリーズや世界選手権など、常に宇野を追いかけ続けた専門メディア『Inside Skating』は、24日に宇野を特集した引退記事を配信。現役時代、最後の大舞台となった世界選手権の写真を添えて、その功績を振り返っている。
同メディアは薄い紫色の衣装を身にまとった23-24シーズンのショートの写真を記事に挿入。「3月、日本のショウマ・ウノが2024年世界選手権の男子ショートプログラム(SP)で首位に立った時、私たちはそれが彼の最後の試合だとは知らなかった」と書き出し、稀代のスケーターの引退を惜しんだ。
続けて、「ステファン・ランビエール振り付けの映画『Everywhere Everything All at Once』の音楽に乗せて、セラフィックで中毒性の高い 『I Love You』という吹き出しで始まるこの特別なプログラムは、いま新たな意味に包まれている」と詩情に溢れた表現で記すと、「それは、ショウマ・ウノの白鳥の歌だった」と言及。日本人スケーターが醸し出すプログラムの見事な世界感を絶賛。「まるで旅に出るような雰囲気のフリーと並んで、5歳からスケートを始めた彼が21年間もの歳月を氷上に捧げ、ファン、チーム、そしてフィギュアスケート界全体に対して最後の敬意を払った」と綴り、競技生活最後の演技を称えた。
宇野は引退会見の席でSNS上で発表した後の反響について、「たくさんのメッセージを(国内外から)受け取っています」と明かし、「引退というのは悲しいのではなく、前向きに。前向きな気持ちで、これからもスケートを続けていくという意味でも、全然悲しい気持ちではない」と率直な心境を述べ、再スタートであることを強調。プロスケーターとして「日々楽しいって思えるプログラムを作って、自分の感情が出てくるようなプログラムを見せたいし、お披露目したい」と意気込んだ。
北京五輪後に羽生結弦がプロに転向すると、日本男子のエースとしての自覚を持ち、世界トップと戦い続けた。テレビゲーム好きな一面を持つ宇野のスケーター人生・第2章には海外からも熱い視線が注がれている。
構成●THE DIGEST編集部
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2018年平昌、22年北京五輪で2大会連続のメダリストとなった宇野昌磨が5月9日に自身の公式インスタグラムを通じ、「現役選手を引退する決断を致しました」と報告した。同14日には都内で記者会見を開き、アイスショーを中心にプロスケーターとして活動していくことを表明。新たなステージで、スケート人生を歩むことを誓った。
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日本男子史上初の世界選手権2連覇を飾るなど、オリンピックだけでなく多くの国際大会で記録や記憶に刻まれる演技を披露した宇野。競技生活に別れを告げたスケーターには、国内だけでなく、海外のファンやメディアからたくさんの労いメッセージが寄せられた。
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同メディアは薄い紫色の衣装を身にまとった23-24シーズンのショートの写真を記事に挿入。「3月、日本のショウマ・ウノが2024年世界選手権の男子ショートプログラム(SP)で首位に立った時、私たちはそれが彼の最後の試合だとは知らなかった」と書き出し、稀代のスケーターの引退を惜しんだ。
続けて、「ステファン・ランビエール振り付けの映画『Everywhere Everything All at Once』の音楽に乗せて、セラフィックで中毒性の高い 『I Love You』という吹き出しで始まるこの特別なプログラムは、いま新たな意味に包まれている」と詩情に溢れた表現で記すと、「それは、ショウマ・ウノの白鳥の歌だった」と言及。日本人スケーターが醸し出すプログラムの見事な世界感を絶賛。「まるで旅に出るような雰囲気のフリーと並んで、5歳からスケートを始めた彼が21年間もの歳月を氷上に捧げ、ファン、チーム、そしてフィギュアスケート界全体に対して最後の敬意を払った」と綴り、競技生活最後の演技を称えた。
宇野は引退会見の席でSNS上で発表した後の反響について、「たくさんのメッセージを(国内外から)受け取っています」と明かし、「引退というのは悲しいのではなく、前向きに。前向きな気持ちで、これからもスケートを続けていくという意味でも、全然悲しい気持ちではない」と率直な心境を述べ、再スタートであることを強調。プロスケーターとして「日々楽しいって思えるプログラムを作って、自分の感情が出てくるようなプログラムを見せたいし、お披露目したい」と意気込んだ。
北京五輪後に羽生結弦がプロに転向すると、日本男子のエースとしての自覚を持ち、世界トップと戦い続けた。テレビゲーム好きな一面を持つ宇野のスケーター人生・第2章には海外からも熱い視線が注がれている。
構成●THE DIGEST編集部
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