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ゴルフ

「二度と同じ事を繰り返さない」スコア誤記の女子ゴルフ鶴岡果恋がインスタで失格処分を謝罪も、波紋止まらず「キャディと競技委員は何してたんだよ」

THE DIGEST編集部

2024.06.05

失格処分をインスタで謝罪した鶴岡。(C)Getty Images

失格処分をインスタで謝罪した鶴岡。(C)Getty Images

 寝耳に水の「失格処分」に波紋が広がっている。

 6月4日、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は前週まで行なわれた「ヨネックスレディスゴルフトーナメント2024」で、9位となった鶴岡果恋をスコア誤記で失格処分にしたと発表した。翌5日、鶴岡は自身のインスタグラムを更新し、失格を深く謝罪した。

 鶴岡はインスタに「お詫び」と題し、薄く赤く染まった夕焼けの写真を掲載。「先週開催されましたヨネックスレディーストーナメントにて過少申告のため失格となりました。関係者各位、ファンの皆様に多大なるご迷惑をお掛けし、深くお詫び申し上げます」と、謝罪した。

 事の発端は最終日(2日)の17番で起きた。パー4の1打目がOB方向に行ったため、鶴岡は暫定球を打った。そして、フェアウェーに止まっていたボールを1球目としてプレーを続行。当該ホールのスコアを「パー」と記入してスコアカードを提出した。しかし、のちに映像などで確認したところプレーしていたのは暫定球で、実際のスコアは「ダブルボギー」であることが判明。JLPGAは鶴岡の当該ホールのスコアが『6』だったにもかかわらず、『4』で提出されたとし、事実確認を行なったうえ、競技終了後に「失格処分」の裁定を下した。

 鶴岡は今回の経緯を詳しくインスタ内で説明。帰路の途中で協会から電話を受け、指摘を受けた箇所を映像で確認し、暫定球だったことが判明すると「正直なところ、この時点で自分がティーイングエリアで付けたマークが消えてしまっていたという事を初めて認識し、印の付け方が甘かった」と正直に吐露。確認不足を猛省している。

 続けて、「自分自身つねに正直誠実にプレーしています。決して嘘をつこうなどゴルフ人生で一度も思ったことも感じたこともありません。ですがこの一件でそう感じさせてしまった事を深く反省しています」と綴り、ファンや関係者、同伴競技者などに向かって再度お詫びのメッセージを記した。

 最後に「二度と同じ事を繰り返さないように気を引き締めて、残りのシーズンを全力で頑張って参りますので、今までと変わらぬ応援をして下さると嬉しいです」と締めくくった。
 
 今回の事案は映像により確認された。通常であれば、「競技が終了したあとは罰を追加したり、訂正してはならない。しかし、ゴルフ規則20.2e(2)に基づき、競技が終了したあとであっても、プレーヤーが1ホールでも実際のスコアより少ないスコアを提出した場合にはそのプレーヤーを失格としなければならない」と記されているため、今回は失格裁定となった。

 SNS上では鶴岡の失格処分発表後、「果恋さん、こんな不運な出来事に負けないで!」「暫定球か否かプレーヤーもキャディも判るだろうよ」「終わって2日も経って何言ってんの?」「キャディと競技委員は何してたんだよ」「競技委員も全員失格にしないとダメでしょ」など、賛否両論の意見が飛び交っている。

 過失とはいえ、一時は首位争いを繰り広げてトップ10入りした24歳の女子ゴルファーにとっては、なんとも後味の悪い結果となってしまった。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】競技終了後の「失格処分」を謝罪した鶴岡果恋
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