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バレーボール

パリの前哨戦、東京五輪女王アメリカに日本はストレート完敗。世界ランク5位入りも”消滅”し、通算8勝4敗で20日から決勝ラウンドへ【ネーションズリーグ】

THE DIGEST編集部

2024.06.16

五輪女王の米国に敗れ、肩を落とす古賀。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

五輪女王の米国に敗れ、肩を落とす古賀。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 6月16日、女子バレーボールのネーションズリーグ予選ラウンド第3週・福岡大会が北九州市の西日本総合展示場で行なわれ、6大会連続の五輪出場を決めた日本代表(世界ランク7位)は東京五輪金メダルのアメリカ代表(同5位)と対戦し、セットカウント0-3(15-25、18-25、24-26)のストレートで完敗を喫し、最終戦を白星で飾れなかった。

 パリ五輪の1次リーグ組み合わせを有利に進めるため、格上相手に少しでもポイントを獲得したい眞鍋政義監督は古賀紗理那、石川真佑、林琴奈ら今ラウンドのベストメンバーを配置し、五輪女王撃破に臨んだ。

 第1セット序盤はアメリカに主導権を握られた日本だが、長いラリーを古賀がレフトから決めて、3連続得点で一時逆転する。だが徐々にアメリカが流れを引き戻し、ブロックの上を射抜くコントロールショット、強打、そしてBクイックなど緩急を使った攻撃に日本は対応できず点差をつけられ、そのまま押し切られた。

 日本は第2セット、セッターを岩崎こよみから関菜々巳に代え、さらに宮部藍梨と和田由紀子をスタートから起用し、巻き返しを図る。しかし、古賀のバックアタックや石川の攻撃を読んでいるかのようにアメリカがブロックポイントを挙げ、さらに効果的なレシーブで日本は失点を重ね、五輪女王に突き放されて2セット連取される。
 
 崖っぷちの日本はライトから和田を中心に攻め、相手のレシーブにも徐々に対応してリードを奪うが、アメリカが中盤から地力を発揮して逆転する。日本も、この試合初めて20点台に達し、終盤には4連続ポイントで同点に追い付く驚異の粘り強さを見せるが、力及ばず。試合途中での修正力は見せたが、最後は相手のパワーに屈した。

 五輪女王にストレート勝ちすれば世界ランクを5位に上げられる絶好のチャンスだったが、その可能性が消滅した。日本は福岡大会を2勝2敗のタイとし、予選ラウンドの通算成績を8勝4敗の勝点を25とし、決勝ラウンドに進出。6月20日から舞台をタイに移す。
 
 なお、パリ五輪の予選ラウンド組み分けは、A組に開催国のフランス、B組に世界ランク1位(試合前まではブラジル)、C組に同2位(同トルコ)が入ることが決まっており、それ以降は3~5位、6~8位、9~11位のグループが抽選でA、B、C組に振り分けられる。

構成●THE DIGEST編集部

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