主力温存も、チーム力の底力を示す完勝劇だ。
現地6月23日、男子バレーボールのネーションズリーグは予選ラウンド第3週フィリピン大会の最終戦が行なわれ、世界ランク4位の日本代表はパリ五輪の出場権を獲得しているアメリカ代表(同5位)と激突し、セットカウント3-0(25-20、25-23、25-19)のストレート勝利を収めた。大会通算成績を9勝3敗とし、現地28日からポーランドに舞台を移し、8チーム(開催国+上位7位以内)が出場できるファイナルラウンドに進む。
パリ五輪で上位チームとの対戦が少なくなる世界ランク5位以内での「ポット2入り」を確定させた日本はスタメンを大幅に変更した。前日のフランス戦でフルセット勝利に貢献した宮浦健人(オポジット)をはじめ、アウトサイドヒッターに大塚達宣と甲斐優斗、ミドルブロッカーは小野寺太志とエバデダン ラリーを起用。セッターは深津旭弘を置き、リベロは小川智大がコートに立った。一方のアメリカも控えメンバー中心で臨んだ。
第1セットは小野寺、大塚のサービスエース、20歳の現役大学生・甲斐の強烈スパイクがレフトから炸裂するなど、日本が4連続得点で11-7とリードする。アメリカに一時逆転されるも、すぐさま宮浦が自慢の剛腕で相手コートにボールを叩きつけて勝ち越しに成功。終盤は甲斐の素晴らしいサービスエースが連続で決まるなど、日本が幸先良く先制した。
第2セットはアメリカが流れを掴み、常に先手を奪う。3点ビハインドの日本は好調な甲斐がまたもサービスエースで流れを引き寄せると、エバデダン ラリーのブロックなど3連続得点で17-17の同点に追い付く。一進一退の攻防で1点ずつを奪い合う緊迫した状況のなか、ギアを一段階上げた宮浦が相手リベロを吹き飛ばすほどの弾丸サービスエースをはじめ、最後は長いラリーを渾身スパイクで相手ブロックを弾き倒して接戦を制した。
勝負の第3セットはアメリカが主導権を握り、日本は常に劣勢の展開となるが、甲斐、小野寺のスパイクでじわじわ点差を詰め、粘り強いサーブで第2セット同様終盤に追い付くと、もう勢いは止まらない。宮浦の剛腕スパイク、そして驚異の3連続サービスエースが決まりマッチポイントを握ると、最後は甲斐が決めて逆転勝利を飾った。
今大会で予選ラウンドがすべて終了し、パリ五輪の組み合わせに影響する世界ランキングで日本は同5位以内を確定させ、五輪本大会で上位チームとの対戦が少なくなる「ポット2入り」を決めた。注目の抽選は現地6月26日(日本時間27日)に実施される。
構成●THE DIGEST編集部
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パリ五輪で上位チームとの対戦が少なくなる世界ランク5位以内での「ポット2入り」を確定させた日本はスタメンを大幅に変更した。前日のフランス戦でフルセット勝利に貢献した宮浦健人(オポジット)をはじめ、アウトサイドヒッターに大塚達宣と甲斐優斗、ミドルブロッカーは小野寺太志とエバデダン ラリーを起用。セッターは深津旭弘を置き、リベロは小川智大がコートに立った。一方のアメリカも控えメンバー中心で臨んだ。
第1セットは小野寺、大塚のサービスエース、20歳の現役大学生・甲斐の強烈スパイクがレフトから炸裂するなど、日本が4連続得点で11-7とリードする。アメリカに一時逆転されるも、すぐさま宮浦が自慢の剛腕で相手コートにボールを叩きつけて勝ち越しに成功。終盤は甲斐の素晴らしいサービスエースが連続で決まるなど、日本が幸先良く先制した。
第2セットはアメリカが流れを掴み、常に先手を奪う。3点ビハインドの日本は好調な甲斐がまたもサービスエースで流れを引き寄せると、エバデダン ラリーのブロックなど3連続得点で17-17の同点に追い付く。一進一退の攻防で1点ずつを奪い合う緊迫した状況のなか、ギアを一段階上げた宮浦が相手リベロを吹き飛ばすほどの弾丸サービスエースをはじめ、最後は長いラリーを渾身スパイクで相手ブロックを弾き倒して接戦を制した。
勝負の第3セットはアメリカが主導権を握り、日本は常に劣勢の展開となるが、甲斐、小野寺のスパイクでじわじわ点差を詰め、粘り強いサーブで第2セット同様終盤に追い付くと、もう勢いは止まらない。宮浦の剛腕スパイク、そして驚異の3連続サービスエースが決まりマッチポイントを握ると、最後は甲斐が決めて逆転勝利を飾った。
今大会で予選ラウンドがすべて終了し、パリ五輪の組み合わせに影響する世界ランキングで日本は同5位以内を確定させ、五輪本大会で上位チームとの対戦が少なくなる「ポット2入り」を決めた。注目の抽選は現地6月26日(日本時間27日)に実施される。
構成●THE DIGEST編集部
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