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バレーボール

“世界ランク2位”を確定させた日本男子バレー、五輪開催国フランスの司令塔は「とんでもなかった」と絶対的エースを大絶賛!【ネーションズリーグ】

THE DIGEST編集部

2024.06.24

フランス戦で大爆発をみせた石川。相手の司令塔も脱帽した。(C) Volleyball World

フランス戦で大爆発をみせた石川。相手の司令塔も脱帽した。(C) Volleyball World

 バレーボール男子日本代表が、1か月後に控えるパリ五輪へ向けて大きく弾みをつけた。

 フィリピン・マニラで予選3週目が開催中のネーションズリーグ(VNL)で現地6月23日、世界ランキング3位の日本は、同5位のアメリカを3-0(25-20、25-23、25-19)で撃破。キャプテンのアウトサイドヒッター(OH)石川祐希や体調不良のOH高橋藍、オポジット(OP)西田有志といった主軸を欠くなか、OP宮浦健人が18得点、OH甲斐優斗が17得点と爆発をみせ、見事に予選ラウンド最終戦を有終の美で飾った。日本は世界ランキング2位に浮上した。

【PHOTO】石川祐希、高橋藍、西田有志…バレーボール界が誇る“神レベル”のイケメン選手たちを一挙にお届け!
 また、前日の22日には東京五輪金メダリストの同7位フランスを、セットカウント3-2(17-25、19-25、25-16、25-23、15-10)の大逆転で撃破。強敵を相手に主力を欠くなか、2セットダウンを覆した戦いぶりはパリでメダル獲得を狙うチームに、さらなる自信をもたらしたに違いない。

 日本は、21日のオランダ戦で完勝を収めて決勝ラウンド進出を決定していたが、高橋藍がその試合から招集外に。公式発表はないものの、開催地フィリピン最古の英字新聞『The Manila Times』は同国バレーボール連盟のラモン・スザラ会長の発言として、「タカハシは、膝の故障を治療するため母国へ帰国した」と報じた。

 今や主将・石川祐希と並び攻守でチームの中核を担う高橋の不在に加え、フランス戦では、今大会で絶好調のオポジット(OP)西田有志が体調不良により、途中交代するアクシデントも発生。しかし、層の厚さを増した日本を象徴するかのように、OH大塚達宣と甲斐優斗、OP宮浦健人らが躍動。成長著しい個々の技術、メンタルの強さと結束力で逆境を乗り切り、見事な復活劇で自国開催の五輪で連覇を目指すフランスを打破して飛び交う不安を一掃した。

 そして、厳しい戦いを強いられた日本を支え、牽引したのは石川だった。ここまで思うように調子が上がらず精彩を欠いた試合もあったが、この日は全体トップの33得点(アタック31、エース1、ブロック1)を叩き出して大暴れ。現地では最大手全国紙『Inquirer』の電子版が、次点となる22得点を挙げたフランスの主砲ジャン・パトリを10得点以上も上回った圧巻のパフォーマンスを、「イシカワが自らの活躍でピンチへ陥った日本を救い、起死回生の勝利へ先導」と伝えている。
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