F１第11戦のオーストリア・グランプリが今週末に開催される。３連戦の２戦目であり、レッドブル・グループにとってのホームレースに向けて、ビザ・キャッシュアップ・RB（以下RB）の角田裕毅が、意気込み等を語った。

　先週のスペインGPでは、これまでの好調ぶりから考えると意外なほどの失速ぶりで19位フィニッシュとなった角田はレースの翌日、自身のSNSで「昨日はペースがなくて楽しくありませんでした。チームとともにこの困難な時期から教訓を得て、来週末をもっと良いものとします」と次戦での巻き返しを誓っていたが、チームの公式サイト等で発表されたプレスリリースでも、「レッドブル・リンク」でのレースに対する思いを明かしている。

「レッドブル・ファミリーにとってのホームなので、良い結果を出せればと思います。今週末はスプリントレースが行なわれるので、フリー走行が１時間しかなく、その後の全てのセッションが重要なものとなります。ファクトリーでは、スペインで苦戦した理由を徹底的に分析するなど、チーム全員が懸命に働いています。今週末は挽回できればと思います」
  　また、「レッドブル・リンクはお気に入りのコースであり、自然が好きなので周辺の田園風景も楽しめます。食べ物も同様で、特にシュニッツェルは大好きです！」という彼らしい開催地への言及もあったが、RBのレーシングディレクターであるアラン・パーメインも「シュタイアーマルク州の田園地帯でレースをするのが楽しみだ」とコメント。一方で、「長いストレート、急ブレーキ、そして超高速コーナーなど、車とドライバーの両方にとって厳しいコースだ。さらにスプリントもあり、完璧な準備が必要である」と気を引き締めた。

　各国専門メディアを見ると、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は「バルセロナでのミスを教訓に、RBの２人のドライバーは、アップデートされたVCARB01のポテンシャルを最大限に活かし、コンストラクターズ・チャンピオンシップにおける重要なポイントの獲得を目指している」と伝えるとともに、「彼らは、先週のレースで著しい改善を見せたアルピーヌの追い上げに注意する必要がある」と指摘している。

　フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』は、「RB の進化はオーストリアでも依然として壊滅的なのか？　彼らには立て直しが必要だ」とスペインでの失敗からどれだけ改善できるかに注目し、角田については「バルセロナでのレースの後には困惑した様子を見せたが、今はチームがアップデートによる進化の可能性をよりよく理解するために努めてくれていると確信している」と綴った。

構成●THE DIGEST編集部

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