男子バレーボール日本代表が7月10日、都内でパリ五輪に向けた囲み取材に応じた。キャプテンの石川祐希は、あらためて本大会の目標を「金メダル」に設定。52年ぶりの頂点をチーム一丸で目指す。
先日、パリ五輪の代表メンバー12人が発表された。絶対エースの石川、西田有志、高橋藍ら不動のメンバーが名を連ねた一方、ミドルブロッカーのエバデダン ラリーやリベロの小川智大が選外になった。そして、リザーブメンバーにはアウトサイドヒッターの富田将馬が選出された。
富田は12名のリストに選ばれなかったことは「悔しい」と正直に話すも、無念の落選となった同僚らの気持ちを汲みながら「すぐに切り替えて、何かあったらすぐにベンチに入ってチームの助けになりたい。そういうことにならないのが一番いいことだと思っているので、サポートに徹してチームの勝利に貢献できたら」と縁の下の支えになることを厭わなかった。
先日銀メダルを獲得したネーションズリーグ(VNL)では出番が限られるなか、いつでも出られるように身体を動かし続け、常にチームメイトを鼓舞する声かけも目立った。「誰が怪我したとか、何かトラブルがあって入るか分からないですし、自分が入れなくても、隣のコートでパスだったりブロックだったり、個人スキルを伸ばせる機会は絶対あると思うので。そこでまた成長できるようにオリンピックに向けて頑張りたい」と話し、遊びでやった程度だというリベロのポジションでも「言われてはないですけど、そうなった場合は…はい」と頷き、どのポジションでも受け入れて全力プレーすると誓う。
いまや堂々と世界ランク2位にまで上昇し、パリ五輪ではメダル候補の呼び声も高い今の日本男子バレー。強さの真骨頂として一部SNSでバズったシーンが、セットカウント3-0で完勝したVNL準決勝のスロベニア戦だ。第2セット途中、実に50秒に及ぶ超ロングラリーが展開され、最後は主将の石川が得点するスーパープレーが炸裂。ポーランドの会場を騒然とさせた。
他国も脱帽する驚異的なラリー力の強さについて富田は「あれが、今の日本の強さ」と自負する。
「やっぱり日本のバレーは粘り強いと思います。ブロックで立ちかけたり、タッチボールが飛んできても普通にみんなでつないだりできる。あれがたぶん、今の日本の強い部分だと思うので、そこに立てたことがとても嬉しいし、自信になりました」
ネーションズリーグの銀メダルは嬉しい気持ちと同時に「少し悔しさも嚙みしめていた」と振り返った富田。52年ぶりの金メダルを目指すオリンピックは、場合によっては一切出番もなく終わる可能性もあるが、「これまで一緒に戦ってきた仲間と、いい景色を見れるのはとても誇らしいので、自分に自信を持って胸を張って帰っていきたい」と、フォア・ザ・チームを強調した。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
【関連記事】「悲しい…」女子バレー古賀紗理那、突然の引退発表に海外ファン衝撃「もっと日本代表で見たい」「なぜ引退してしまうの?」
先日、パリ五輪の代表メンバー12人が発表された。絶対エースの石川、西田有志、高橋藍ら不動のメンバーが名を連ねた一方、ミドルブロッカーのエバデダン ラリーやリベロの小川智大が選外になった。そして、リザーブメンバーにはアウトサイドヒッターの富田将馬が選出された。
富田は12名のリストに選ばれなかったことは「悔しい」と正直に話すも、無念の落選となった同僚らの気持ちを汲みながら「すぐに切り替えて、何かあったらすぐにベンチに入ってチームの助けになりたい。そういうことにならないのが一番いいことだと思っているので、サポートに徹してチームの勝利に貢献できたら」と縁の下の支えになることを厭わなかった。
先日銀メダルを獲得したネーションズリーグ(VNL)では出番が限られるなか、いつでも出られるように身体を動かし続け、常にチームメイトを鼓舞する声かけも目立った。「誰が怪我したとか、何かトラブルがあって入るか分からないですし、自分が入れなくても、隣のコートでパスだったりブロックだったり、個人スキルを伸ばせる機会は絶対あると思うので。そこでまた成長できるようにオリンピックに向けて頑張りたい」と話し、遊びでやった程度だというリベロのポジションでも「言われてはないですけど、そうなった場合は…はい」と頷き、どのポジションでも受け入れて全力プレーすると誓う。
いまや堂々と世界ランク2位にまで上昇し、パリ五輪ではメダル候補の呼び声も高い今の日本男子バレー。強さの真骨頂として一部SNSでバズったシーンが、セットカウント3-0で完勝したVNL準決勝のスロベニア戦だ。第2セット途中、実に50秒に及ぶ超ロングラリーが展開され、最後は主将の石川が得点するスーパープレーが炸裂。ポーランドの会場を騒然とさせた。
他国も脱帽する驚異的なラリー力の強さについて富田は「あれが、今の日本の強さ」と自負する。
「やっぱり日本のバレーは粘り強いと思います。ブロックで立ちかけたり、タッチボールが飛んできても普通にみんなでつないだりできる。あれがたぶん、今の日本の強い部分だと思うので、そこに立てたことがとても嬉しいし、自信になりました」
ネーションズリーグの銀メダルは嬉しい気持ちと同時に「少し悔しさも嚙みしめていた」と振り返った富田。52年ぶりの金メダルを目指すオリンピックは、場合によっては一切出番もなく終わる可能性もあるが、「これまで一緒に戦ってきた仲間と、いい景色を見れるのはとても誇らしいので、自分に自信を持って胸を張って帰っていきたい」と、フォア・ザ・チームを強調した。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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