究極のファンサービスへの賛辞が止まない。

　去る７月７日に行なわれた卓球の「WTTスターコンテンダーバンコク（タイ・バンコク）」の女子シングルス決勝で伊藤美誠が橋本帆乃香と対戦。伊藤がゲームカウント4-2で勝利を収め、昨年２月以来の国際大会優勝を飾った。

　第１ゲームは伊藤が11-６で先取した。しかし第２、第３ゲームは変化の大きいカットで攻める橋本に苦戦し連取される。続く４ゲーム目は落ち着いたカットで攻略法を見出した伊藤が11-５で取り返すと、試合の流れを手繰り寄せて勝利を掴み取った。

　久しぶりの優勝の美酒に伊藤は満面の笑顔を見せ、会場の大声援に応えた。パリ五輪は無念の代表落ちとなったが、気落ちしたところを表には一切見せず、休む間もなく海外転戦で目の前の試合を一つひとつ戦っている。

　そして試合後、現地ファンに見せた伊藤の何気ない行動が”神対応”だと話題になっている。

　伊藤は客席で優勝に感動して涙を流しているファンを見つけると、女性ファンからスマートフォンを受け取り、なんと一緒にツーショットを撮ろうと誘った。伊藤は手を振りながら笑顔を見せているが、隣の女性は涙が止まらず。自撮りが終わると、２人は抱擁。伊藤は感動して涙を流す女性に「泣かないで。ありがとう」というような素振りで頭を下げて感謝の言葉を送った後、客席の最前列でサインを求める他のファンのためにペンを走らせ続けた。
  　現地も熱狂するほど、伊藤が見せた素晴らしすぎる神対応にネット上では「これは凄い」「もらい泣きしちゃった」「いつもみんなに好かれる、強く、明るく、可愛いく、優しい美誠ちゃん」「美誠ちゃんの人格、性格がファンを熱狂させるんだよね」「ファンへの丁寧な対応には頭が下がる」などなど、その反響は止まず喝采が飛び交っている。

　目標だったパリ切符は叶わなかったが、現在は「世界ランキング１位」という目標に向かって突き進んでいる伊藤。今回の復活優勝は、その第一歩に過ぎない。

構成●THE DIGEST編集部

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