現地７月26日にパリ五輪の開会式が行なわれた。各国代表団は船に乗ってセーヌ川を航行し、川沿いのエリアでは米国人アーティストのレディ・ガガ、フランスのメタルバンド「GOJIRA」、マリとフランスの二重国籍を持つアヤ・ナカムラらをはじめ、オペラ歌手やダンサーらがパフォーマンス。映像による演出も行なわれた。

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　約４時間の時間をかけて行なわれたパリ五輪の開会式には、素晴らしいショーだったという声が挙がる一方で、失望している声も聞かれている。スペインのマドリードに拠点を置く有力ラジオ局『Cadena SER』は、「雨が降ったこともあったが、セーヌ川沿いを船でパレードする斬新な企画が思い通りに進まなかったのも事実だ」と伝えた。
  「セーヌ川沿いの６キロのエリアを退屈にさせず、式典用に企画されたさまざまなショーと組み合わせるのは複雑な課題だった。主催者はアスリートよりも、世界的アーティストや準備されたパフォーマンスを際立たせた」と記した同メディアは、「手放しで称賛できるレベルの開会式だったとは言い難い。フランスはもっと期待されていた。これは国にとって打撃となるだろう」というジャーナリストのエミリオ・オルティス氏のコメントを引用した。

　また、同じくジャーナリストのフェルナンド・アランコン氏がX（旧ツイッター）で記した意見も取り上げた。アランコン氏は、「五輪の開会式は通常、開催国が世界に示すイメージの投影と、自国が世界からどのように見られているのかが混ざり合うもの。2008年の北京五輪では中国が大国の威信を示し、12年のロンドン五輪では英国が純粋なソフトパワーを見せた。そして24年のパリ五輪は“混乱”に陥ってしまった」と、今回の開会式を残念がった。

構成●THE DIGEST編集部

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