格闘技・プロレス

「とても酷いジェスチャーだ」不可解判定に納得いかず”握手拒否”した柔道・永山竜樹の振る舞いに敵国メディア苦言「なぜ負けを認めない」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.07.27

一本負けを喫した永山(右)は判定に納得がいかず、相手の握手を拒否した。(C)Getty Images

 不可解極まりない判定だ。

 現地7月27日、パリ五輪の柔道男子60キロ級の永山竜樹は準々決勝で昨季の世界王者フランシスコ・ガルリゴス(スペイン)に締め技で落とされ、まさかの一本負け。永山は敗者復活戦に回ることになった。

 疑惑の決着は終盤に起きた。激しい主導権争いのなか、永山の上に覆いかぶさったガルリゴスは寝技勝負を仕掛けてきた。これをしのいだ永山は審判が「待て」とのジェスチャーで力を抜いたが、ガルリゴスが締め技を続けて永山は失神。これを見て審判は絞め技で落とされたと判断し、相手の一本勝ちとの裁定を下した。

 永山は起き上がって戸惑いの表情を浮かべると、この判定に納得がいかず畳から降りず抗議を続けた。会場からはブーイングと指笛が吹き荒れて一時騒然となるも審判が退場してしまい、判定は覆らず。一礼して畳を降りた永山は「待てがかかっていた」とコーチに話す場面もあった。
 
 勝者のガルリゴスには会場から大きな拍手が送られ、敗者の永山はうつむきながら引き揚げた。現地でこの試合を目撃したジャーナリストのアレハンドロ・ガルシア氏は自身のX(旧ツイッター)に「なぜかナガヤマは負けたことを認めず、フランシスコと握手もせず、畳の上に数分間とどまった」と綴り、混乱した試合の一部始終をリポート。「判定は結局変わらず、ナガヤマは頭を下げて一礼した。観客は彼にブーイングの口笛を吹き、そして彼が去ると大きな拍手を送った」と、無念の想いで畳を降りた永山へ観客の反応を率直に記している。

 一方、スペインの公共放送局『RTVE』の公式スポーツアカウント『Teledeporte』は日本人が畳の上で見せた振る舞いに手厳しい見解を記している。勝ち名乗りを受けたガルリゴスが永山に握手を求めたシーンを切り抜き、「勇敢なスペイン人は手を広げて、一向に来ない日本人からの挨拶を待っていた」と報告。続けて、「ナガヤマはガルリゴスに向かって非常に酷いジェスチャーをした」と、握手を拒否した永山の姿に苦言を呈した。

 柔道ニッポン男子の先陣を切って金メダルを目指した永山。悲願の頂点は叶わぬ結果となってしまい、残された敗者復活戦で表彰台を死守するしかない。

構成●THE DIGEST編集部

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