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開会式で話題のシーンに仏キリスト教団体が怒りの声明「思想の好みをはるかに超えている」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.07.28

多くの物議を醸した開会式。(C)Getty Images

 現地7月26日にセーヌ川で開催されたパリ五輪の開会式。その前衛的な演出や仕掛けが大きな話題となった一方、世界中のキリスト教徒の怒りを買っている。

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 史上初のスタジアム外開催となったこともあり、船に乗って選手らが登場、マリー・アントワネットの処刑をイメージし王妃幽閉建物(コンシエルジュリー)から赤い煙やテープが飛び出すシーンなど、これまでには考えられないような奇抜な演出が賛否を呼んでいる。

 そんななか、とあるシーンが世界中のキリスト教徒の間で物議を醸している。米カトリック誌『National Catholic Register』によると、フランス司教協議会は、エッフェル塔付近の橋で、女装したダンサー「ドラァグクイーン」らがレオナルド・ダ・ヴィンチの名画「最後の晩餐」の構図をオマージュしたシーンが「キリスト教に対するひどい嘲笑」だとし声明を発表。世界中の教徒も連帯で遺憾の意を示したという。

 そして、司教らは、「オリンピックの祝賀会が、一部のアーティストの思想的な好みをはるかに超えていることを、彼らが理解することを願っています」と付け加えたという。また、マルタのシャルル・シクルナ大司教はXで、駐マルタフランス大使に「パリ2024オリンピックの開会式で、アーティストグループがイエスの最後の晩餐をパロディ化した際のキリスト教徒に対する侮辱に苦悩し大きな失望をした」とメッセージを送ったという。

 また、このシーンを巡っては米実業家のイーロン・マスク氏もXで「キリスト教徒に対する無礼」「公正で正しいことのために立ち上がる勇気がもっとなければ、キリスト教は滅びるだろう」とポストした。

構成●THE DIGEST編集部

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