体操

「色々あったけど、みんな楽しそう」体操女子が異例の”4人”で予選を戦い抜き決勝進出! 笑顔ハツラツ演技に労い、驚愕の声が続々【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.07.29

段違い平行棒の演技を終えた岸里奈(左)にコーチはハグした。(C) Getty Images

 現地7月28日、パリ五輪は体操女子の予選が行なわれ、団体で60年ぶりのメダルを狙う日本は岸里奈、岡村真、中村遥香、牛奥小羽の初代表4人で臨み、団体合計162.196点。3組を終わった時点で7チーム中、暫定4位とした。そして、最終班の5班を残した段階で、日本の決勝進出が決まった。

 オリンピック開幕直前に主将であり、エースの宮田笙子が喫煙、飲酒行為が発覚し、電撃帰国の末に代表を辞退。怪我や病気以外による補欠からの繰り上げができず、4人で挑む異例の事態となった。非常に厳しい戦いが予想されたが、4人は初の大舞台を楽しむかのように生き生きとした演技で予選突破に向けて奮闘した。

 女子の予選は「跳馬」「段違い平行棒」「平均台」「ゆか」の4種目を演技する。総スコアによって、団体、個人総合、種目別、それぞれに順位を決める。団体の順位は予選では5人のうち4人が演技し、その中で得点の高い3人の合計で順位を決定する。なお、団体、個人総合、種目別はいずれも予選のスコアは決勝に持ち越さない。

 最初の種目である段違い平行棒では、中村が13.600点、岸が13.566点、岡村が13.266点と上々のスタートを切り、2種目めもまとめ切った。宮田が得意とした床では中村、岡村、岸が踏ん張り、4種目めの跳馬では岸が会心の跳躍を披露。14.033点のハイスコアを叩き出すと、跳馬のスペシャリストで代表切符を掴んだ牛奥が13.866点をマークした。
 
 4種目とも安定した演技を披露し、すべてで40点台に乗せた。全員が10代というフレッシュな4人の演技に、ネット上では多くの好感が寄せられた。

「色々あったけど、みんな楽しそうに演技してる」
「イキイキしてるではないか。良かった」
「体操女子の頑張りが何より嬉しい」
「笑顔がすごい良くて、雰囲気良くて見てるこっちも楽しくなっちゃう」
「ニコニコ嬉しそうで、コーチも一緒に喜んでて、とっても可愛い!」

 思わぬ形で注目を浴びた体操女子。ひとり少ない状況で誰もミスできない緊張感のなか、4人全員が精いっぱいの演技で過酷な予選を戦い抜き、30日の決勝に駒を進めた。

構成●THE DIGEST編集部

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