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「レジェンドがあんな姿になるなんて…」阿部詩の衝撃一本負け→会場に響き渡る大号泣に地元記者も悲痛「スポーツは美しいが、ときに残酷だ」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.07.28

2回戦で敗れた阿部は会場に響くほど泣き叫び、コーチに抱えながら会場を後にした。(C)Getty Images

 前回女王の悲痛な大号泣が会場に響き渡った。

 現地7月28日、パリ五輪の柔道女子52キロ級で、東京大会金メダリストの阿部詩が2回戦で世界ランキング1位のディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)と対戦し、3分4秒に谷落としでまさかの一本負け。連覇を狙った女王が「メダルなし」に終わった。

 1回戦を開始57秒で突破した阿部は2分すぎ、内股で技ありを奪い有利に試合を進めていたが、3分過ぎに落とし穴が待っていた。ケルディヨロワが一瞬の隙を突き、阿部の両足を刈るような形で電光石火の一本勝ち。現実を受け入れきれず、阿部は頭を抱えて畳に突っ伏し号泣した。

 阿部は畳を降りてもコーチの胸元で泣き崩れた。「うわああああ」と会場に響き渡る悲痛な叫びにフランスの会場からは「ウタ!ウタ!」とコールが沸き起こり、無念の敗北を喫した日本人に温かい拍手が送られた。
 
 前回女王のまさかの結果に地元のジャーナリストも衝撃を受けている。過去、フランスのスポーツメディア『RMC Sport』で記事を執筆していたオリビエ・プルバスト氏は自身のX(旧ツイッター)に阿部の2回戦敗退を即座に報告。「レジェンドであるウタ・アベがあんな姿になるなんて…」と綴り、試合後に畳の横で号泣する女王の姿に「WoW…胸が張り裂けそうだ」といたたまれない思いを吐露。最後に「スポーツは美しいが、ときに残酷だ!」と締めくくった。

 史上初の兄妹同日オリンピック連覇の期待を抱えて乗り込んだパリだったが、兄の一二三が大会初戦となる2回戦を控えるなか、その夢は残酷な結末で潰えた。

構成●THE DIGEST編集部

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