現地７月28日、パリ五輪・男子柔道66キロ級の準々決勝が行なわれ、大会連覇を狙う阿部一二三はヌラリ・エモマリ（タジキスタン）と対戦。鼻から出血するアクシデントに見舞われながらも地力の差を示し、合わせ技一本で快勝を収めた。
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　阿部が試合を決定づける大外刈りを決めた瞬間だ。エモマリは技を防ごうと地面に対して左腕を伸ばしたが、それが仇となって着地で逆方向に曲がってしまう。敗北が決まっても激痛のためか起き上がれず、大声で叫び続けるエモマリ。気遣った阿部も勝ち名乗りのあと２度に渡って声を掛けるなど、スタジアムも騒然とした。

　日本のＸ上でも心配する声が殺到。「絶叫したてな」「肘がぐにゃっとなってた」「あれはめちゃくちゃ痛そうだ」「骨折したんじゃないか」「曲がり方がすごく心配」「スロー映像直視できんww」「左肘が逆に向いたか？」「敗者復活戦は厳しそうだな」などなど、枚挙に暇がないほどだ。
  　妹の阿部詩とともに兄妹での五輪連覇を期したが、この日の女子52キロ級で詩は２回戦でまさかの敗退。兄の一二三はその後、高い集中力で２連勝を飾って準決勝進出を果たした。勝てば銀メダル以上が確定する一戦は、デニス・ビエル（モルドバ）が相手だ。

構成●THE DIGEST編集部

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