格闘技・プロレス

ポーカーフェイスは崩れ、悔し涙に...舟久保遥香が日本柔道100個目のメダル獲得も「もう全然手も足も出なかった」と試合を振り返る【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.07.30

銅メダルに輝くも涙を浮かべる舟久保。写真:YUTAKA/アフロスポーツ

 パリ五輪柔道57キロ級日本代表の舟久保遥香は現地7月29日、3位決定戦に臨み、見事勝利。日本柔道100個目となるメダルを獲得した。

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 1回戦、2回戦とゴールデンスコアに突入するも冷静な柔道で確実に勝利を収めた舟久保。準々決勝では地元フランスのサラレオニー・シジクと対戦。勝てば出口クリスタ(カナダ)に挑むというところだったが開始わずか9秒、小外刈りでまさかの一本負けを喫した。

 金メダルの夢は途絶えたものの、銅メダルをかけて敗者復活戦に挑むことになった舟久保。ペリシッチ(セルビア)との試合は膠着状態が続き、残り1分ほどの場面で得意の寝技に持ち込むと横四方固めで抑え込み一本で勝利。銅メダルまであと1勝とした。

 迎えた3位決定戦ではラファエラ・シルバ(ブラジル)と対戦。舟久保は得意の寝技でじわじわと体力を奪っていくとシルバも果敢に技をかける好試合に。しかし4分終了間際に技をかけられた舟久保は右ひざを負傷。苦悶の表情を浮かべる瞬間もあった。

 ゴールデンスコアに入りシルバに2つ目の指導が入ると一気に攻勢に出る。スタミナに定評のある舟久保は体力の消耗が激しいシルバ得意の寝技を積極的にかけにいく。すると本戦を含めた9分6秒の場面、シルバが技をかけにいった際に体より先に頭が地面ついたとして反則負け。舟久保の銅メダルが決まった。

 畳を降りた直後にはいつもはポーカーフェイスの舟久保に涙が。試合後のインタビューでは、「金メダル目指してきたので、(準々決勝では)もう全然手も足も出なかったので本当に悔しいなと思います」と話し、「ここまでたくさんの人に応援してもらったので、何としてもメダルを持って帰りたいと思ったのでとりあえず良かったのかなと思います」と振り返った。

構成●THE DIGEST編集部

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