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格闘技・プロレス

ウルフ・アロン「柔道人生の集大成にしたい大会だったので...」敗戦後に声を震わせながらパリの舞台への思いを語る【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.01

惜しくもメダル獲得とはならなかったウルフ。写真:長田洋平/アフロスポーツ

惜しくもメダル獲得とはならなかったウルフ。写真:長田洋平/アフロスポーツ

 パリ五輪柔道男子100キロ級の試合が現地8月1日に行なわれ、日本代表のウルフ・アロンが敗者復活戦に敗北。2大会連続のメダルとはならなかった。また、今大会日本柔道男子勢がここまで続けてきたメダル記録も5階級で途切れた。

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 東京五輪金メダリストで連覇を狙うウルフ。1回戦では開始15秒で大内刈りで技ありを奪い、1分後にも同じく大外刈りで技あり合わせ技一本、危なげなく1回戦を突破した。続く2回戦では本戦4分終了直後に内股が完璧に決まり一本勝ち。準々決勝へ進出を果たした。

 しかし準々決勝では世界ランク2位のイリア・スラマニゼ(ジョージア)に隅返しで技ありを先制され、指導も2つ累積するなど苦しい展開に。最後まで技をかけにいったが届かず、連覇の夢は途絶えた。

 銅メダルを目指して臨んだ敗者復活戦ではスペインのニコロズ・シェラザジシビリと対戦。得意の内股などで技を果敢に仕掛けるも本戦4分間で決着せず延長戦に。積極的に攻めてくるシェラザジシビリの内股が決まりかける場面もあったがなんとか踏ん張る。しかし技をかけにいったところを内股すかしで返され一本。メダル獲得とはならなかった。

 ​試合後には「戦略的な部分でも技術的な部分でもまだやれる余地があったんじゃないかなとという風には(思う)、最後投げ切って終わりたかったんですけど、相手も前回対戦した時から対策してきてましたし、接戦になってから自分のものにできなかったという感じ」と振り返るウルフ。

 東京五輪後、休養期間を挟んで今大会を目指し最終選考でやっと手にしたパリへの切符。それを掴むまでの日々についてインタビュアーから問われると、「一度はやめようとした柔道ではあったんですけど」と言葉を詰まらせ涙。続けて「この舞台に結果を残すことはできませんでしたけど、この舞台に戻ることができて良かったです」と紡いだ。そして、「たくさんの人が見て応援してくれてたのは分かってた試合でもありましたし、僕の柔道人生の集大成にしたい大会だったので、心残りはあります」と大会を振り返った。

構成●THE DIGEST編集部

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