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【パリ五輪】マラソン選手が“100m走代表”に選出→この決定に落選の短距離ランナーが「もう走りません」と大激怒、この選出の理由とは...

THE DIGEST編集部

2024.08.01

100m走に出場するフィリスア。写真:AP/アフロ

 現地8月2日から予選が始まる、パリ五輪女子陸上100mのソロモン諸島代表に、マラソンランナーのシャロン・フィリスアがサプライズ選出された。しかしこの決定が同国内で大きな議論となっているようだ。

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 豪メディア『ABCニュース』によると、ソロモン諸島代表としてリオ五輪は5000m、東京五輪はマラソン競技に出場してきたシャロン・フィリスアはパリ五輪でもマラソン競技で出場を目指していたが叶わず。代わりに特定の競技で発展途上国に出場権が与えられる「ユニバーサリティ・プレイス」というワイルドカード枠を使って100mスプリント代表に選出されたという。

 このワイルドカード枠を巡っては、オセアニア陸上競技協会から100m走の選手を出場させるようにとソロモン諸島陸上競技連盟から要請があったというが、その後最終決定権を持つ同国のオリンピック委員会が、同連盟への相談や明確な選考プロセスを明かすことなく、その枠にフィリスアを収めたという。

 また、同メディアによると、関係者は「現在3度(正しくは2度)のオリンピック出場を果たしているフィリスアがプロ競技を後にする際の、オリンピック委員会からの『お別れの贈り物』として出場権を手渡された」と話しているという。

 そしてこの決定について、同国の短距離走のチャンピオン、ジョビタ・アルニアは「何が悪かったのかわかりません、信じられません」と話し、「彼らが決定したことのせいで、私はもう走りません」と宣言。そして、「若いアスリートを助けてくれる新しいリーダーが必要です。また、何が求められているのか、私たちが経験している苦労が何であるかを知るためのコーチも必要です」と同国のオリンピック委員会を批判したという。

構成●THE DIGEST編集部

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