パリ五輪ボクシング女子66キロ級に出場しているイマネ・ケリフ（アルジェリア）が現地８月1日、２回戦でアンジェラ・カリニ（イタリア）に勝利した。しかしケリフが昨年の世界選手権で性別適格性検査で失格となっていたにもかかわらず今大会では出場が認められていることから、安全性の面で不安の声が上がっている。

【画像】シュミット、ギュネシュ、ロザマリア、古賀紗理那…パリ五輪に華を添える美女アスリートを一挙紹介！ 　米紙『USA TODAY』によると、今回の試合ではカリニが開始46秒の場面で鼻を殴られた後、コーチらと相談し棄権。試合後にイタリアチームのコーチ、エマヌエーレ・レンツィーニに「もう戦いたくない！」と話したといい、レンツィーニは記者団に対し「１回のパンチを受けた後、彼女は大きな痛みを感じた」と話しているという。

　五輪等のスポーツの国際大会を中心に扱うメディア『inside the games』によると、ケリフと台湾のリン・ユーチンは昨年の世界選手権でDNA検査を用いた性別適格性検査で失格になった。しかし国際オリンピック委員会（IOC）のスポークスマンであるマーク・アダムズによると「彼女らはパスポート上では女性であり、それが事実であると述べている」とし、パリ五輪の出場資格を得たという。

　これまで五輪では世界選手権等を主催する国際ボクシング協会（IBA）が運営していたが、リオ五輪での審判不正問題や元会長の犯罪組織との関わりなどを理由に、IBAはIOCから史上初の五輪での国際競技連盟の承認取り消しを受けていた。

　ケリフは現地８月３日、ルカアンナ・ハモリ（ハンガリー）との準々決勝に挑む。

構成●THE DIGEST編集部

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