専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

カナダ選手が“10回嘔吐”も…トライアスロン開催時の水質は「非常によかった」組織委員会が強調「基準値を大きく下回っていた」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.02

トライアスロンの水泳会場となったセーヌ川の水質に、問題はなかったようだ。(C)Getty Images

トライアスロンの水泳会場となったセーヌ川の水質に、問題はなかったようだ。(C)Getty Images

 現地7月31日に行なわれたパリ五輪の男女トライアスロン競技を巡っては、水泳会場のセーヌ川の水質悪化が問題視されていた。連日の降雨で大量の生活排水が流れ込んだため、事前の公式練習と30日に予定されていた男子競技がそれぞれ延期されていた。

【画像】史上初めて競技場外で行なわれたパリ五輪開会式の名場面を厳選ショットでお届け!

 開催日当日の31日には、大腸菌濃度が改善されたとして競技が実施され、男子では英国のアレックス・イーが、女子では開催国フランスのカサンドル・ボーグランが金メダルに輝いた。その一方で、レース後も選手側から、大会組織委員会が下した競技実施の決断を疑問視する声が挙がっていた。

 水質検査の分析には24時間を要するため、31日の競技実施時のサンプルは、前日30日の水となる。そして競技から1日経った8月1日、レース実施日の水質検査の結果を大会組織委員会が公表した。
 
 仏メディア『RMC Sport』によると、大会組織委員会は「トライアスロン競技が行なわれた7月31日のセーヌ川の水質は、非常に良好だった」と発表。競技当日の水質に問題がなかったと強調したという。

「分析の結果、1ミリリットルあたり“192~308”のコロニー形成単位(CFU/ml)が示された。これは国際トライアスロン連盟が定めた基準値“1000 CFU/ml”を大きく下回っている」

 レース後にカナダ選手が「10回も嘔吐した」という映像と報道が出回っているが、水質は安全基準を満たしていたようだ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「馬鹿げているわ!」女子トライアスロンの出場選手が“セーヌ川汚染”に注目発言!「私はヤクルトを飲んだ」と珍対策も明かす【パリ五輪】

【関連記事】水質懸念のセーヌ川でトライアスロン強行。カナダ選手がレース後に“10回嘔吐”、医師のスペイン選手は主催者を非難「私たちはサーカスのピエロ」【パリ五輪】

【関連記事】「トイレで手を洗うのをやめた」パリ五輪で明るみになったセーヌ川の汚染問題。“トンデモ行動”に米選手が踏み切ったワケ

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号