現地7月31日に行なわれたパリ五輪の男女トライアスロン競技を巡っては、水泳会場のセーヌ川の水質悪化が問題視されていた。連日の降雨で大量の生活排水が流れ込んだため、事前の公式練習と30日に予定されていた男子競技がそれぞれ延期されていた。
【画像】史上初めて競技場外で行なわれたパリ五輪開会式の名場面を厳選ショットでお届け!
開催日当日の31日には、大腸菌濃度が改善されたとして競技が実施され、男子では英国のアレックス・イーが、女子では開催国フランスのカサンドル・ボーグランが金メダルに輝いた。その一方で、レース後も選手側から、大会組織委員会が下した競技実施の決断を疑問視する声が挙がっていた。
水質検査の分析には24時間を要するため、31日の競技実施時のサンプルは、前日30日の水となる。そして競技から1日経った8月1日、レース実施日の水質検査の結果を大会組織委員会が公表した。
仏メディア『RMC Sport』によると、大会組織委員会は「トライアスロン競技が行なわれた7月31日のセーヌ川の水質は、非常に良好だった」と発表。競技当日の水質に問題がなかったと強調したという。
「分析の結果、1ミリリットルあたり"192~308"のコロニー形成単位(CFU/ml)が示された。これは国際トライアスロン連盟が定めた基準値"1000 CFU/ml"を大きく下回っている」
レース後にカナダ選手が「10回も嘔吐した」という映像と報道が出回っているが、水質は安全基準を満たしていたようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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水質検査の分析には24時間を要するため、31日の競技実施時のサンプルは、前日30日の水となる。そして競技から1日経った8月1日、レース実施日の水質検査の結果を大会組織委員会が公表した。
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