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陸上

「現実を受け入れられない」田中希実が5000mでまさかの予選敗退にショック隠せず…ハイレベルなグループにネット嘆き【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.03

田中は決勝進出を狙った5000mで、まさかの予選敗退となった。(C)Getty Images

田中は決勝進出を狙った5000mで、まさかの予選敗退となった。(C)Getty Images

 まさかの結果だ。

 現地8月2日、パリ五輪の陸上種目は女子5000m予選が行なわれ、1組目に出場した田中希実は15分00秒62の9位。決勝進出ラインとなる上位8人に入れず、まさかの予選敗退になった。また、同組に出場した山本有真も15分43秒67の17位で同じく敗退となった。

 パリ五輪は1500mと5000mで代表入りしていた田中。世界記録保持者のグダフ・ツェガイ(エチオピア)、東京五輪2冠シファン・ハッサン(オランダ)、2大会連続金メダルのフェイス・キピエゴンらタレント揃いの組のなか、田中は集団の前方からスタート。スローペースで進むなか山本が一気に飛び出し、集団を突き放す独走状態となるが、徐々に集団との差が縮まり、残り4周となったところでトップ集団が山本を追い抜き、10人の先頭集団で決勝切符の8枠を争う形になった。

 ラスト1周でアフリカ勢らがラストスパートをかけ、田中は遅れを取った。結局9着でフィニッシュし、田中は2大会連続の決勝進出は叶わなかった。

 田中はレース後、「決勝しか狙ってなかったので、現実が受け入れられないような状態です」と本音を吐露。決勝まで、あと一歩だったレースを悔やんだ。ラスト1周は「足が残っていなかった」と振り返り、「確実に前回の五輪よりも進化できているという自負はあるけど、力を出しきれなかった」と無念さをにじませた。
 
 この種目の日本記録保持者の早すぎる敗退にネット上も落胆。しかも、2組目の決勝進出者と単純なタイムで比較した場合、通過できていただけに「1組目が厳しすぎた」「組ごとによるレース展開って本当に難しい」「残念」「ぐぬぬ…悔しい」など、超ハイレベルな組での戦いを嘆いた。

 残す種目は1500mだけとなった。田中は「今年はまだ不完全燃焼なレースが続いているので、しっかり出し切れるようなレースをしたい」と前を向いた。

構成●THE DIGEST編集部

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