格闘技・プロレス

「指導狙いは見ている人を退屈にさせます」五輪2連覇の大野将平が持論を展開! 混合団体の激闘から一夜明けて発信「柔道を良くしていくには...」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.05

今大会では疑惑の判定が相次いだが、明らかな指導狙いをする選手も見受けられた(写真はイメージ)。(C) Getty Images

 去る現地8月3日、パリ五輪柔道競技の最終種目・男女混合団体戦がシャンドマルス・アリーナにて行なわれ、2021年東京大会銀メダルで悲願の優勝を狙う日本代表は、前回王者のフランス代表と対戦。先に3勝1敗と王手をかけながらも、そこから3勝4敗と逆転負けを喫し、惜しくも表彰台の頂点には届かなかった。

【画像】パリの畳で激闘を繰り広げた柔道混合団体を特集!
 激闘から一夜明け、X上で同競技を振り返っているのが、16年リオ大会、21年東京大会の男子73キロ級で金メダルに輝いた大野将平氏だ。その文面では柔道ファンへの感謝を綴り、「柔道は国際化され様々な格闘技の技術も取り入れられています。柔道を良くしていくには『正しく組んで正しく投げる』ことが必要だと感じました」と見解を述べている。

 解説者として海外選手の戦い方に苦言を呈す場面もあった大野氏。「選手全員がお互いに組み合う時間を増やして投技を打ち合うこと、一本勝ちを目指していくこと、誰が見てもわかりやすい柔道を体現していくこと。攻めた結果、相手に指導がいくわけで指導狙いの柔道は見ている人を退屈にさせます」と続け、その後も次のように発信した。

「ルールについての議論をする前に、変わったルールを追いかける前に、古き良き時代の柔道を、現在に至るまで変わっていない柔道の本質を今一度知り、突き詰めていきたい。我々は投げること、抑え込むこと、一本を取ることを目指していきませんか」

 また、1964年東京大会男子80キロ級金メダリストの岡野功氏から言われたという「どちらが勝ったか、白黒はっきりわかるような柔道をしなさい」との言葉を思い出し、「子供達が見ていてかっこいい、やりたいと思うような柔道を畳で展開したい」と記述。フォロワーに対しては、「オリンピックだけではなく、普段の大会から柔道を応援していただけると幸いです」とも呼びかけていた。

 なお、混合団体の内容に関しては、「フランスの英雄、テディ・リネール選手は強かった」と回顧。「彼と乱取りは何度かしたことがありますが、試合でも闘ってみたいと思いました。フランスチーム、2連覇おめでとうございました」と祝福の言葉で投稿を締めている。

構成●THE DIGEST編集部
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