体操

「ふざけるな!」中国体操エースがバスの“誤送被害”であわや競技開始に遅刻する緊急事態!母国からは怒りの声「いったい何度目だ?」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.06

3つのメダルを獲得も金には一歩及ばなかった張博恒。その紳士的な振る舞いは再三脚光を浴びた。(C)Getty Images

 現地8月5日、パリ五輪・体操競技は全日程を終え、男子最終種目の鉄棒では日本の岡慎之助が見事金メダルを奪取した。これで団体、個人総合に続く3つ目の金メダル。平行棒の銅メダルと合わせて4つのメダルをゲットする快挙を成し遂げた。
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 一方で、金メダルラッシュが期待されていたのが中国体操界のエース、張博恒だ。しかし大事なところでミスを繰り返してしまい、終わってみれば団体と個人総合が銀メダル、そして鉄棒が銅メダルといういずれも惜しい結果に。中国メディア『新浪体育』は「まさに悲運のエースだった。今回の彼はパリとの相性が良くなかったのだ」と評している。

 そんな張博恒に緊急事態が発生していたことが分かった。同じく『新浪体育』は体操最終日、張博恒が選手村から乗った移動バスがなんと間違って練習場に着き、あわや競技に遅刻する窮地に陥っていたという。張博恒は競技終了後、報道陣の前で次のように振り返っている。

「最初のバスが混んでいたんで、もう1台のバスに乗ったら、練習場に連れていかれてしまったんです。困ってしまって体操チームの関係者に連絡をして、ひとまず車を手配してもらったんですが、ひとりのボランティアが助けてくれました。運良く彼の車に乗せてもらって、なんとか会場にたどり着けましたが、事前練習の時間は終わっていました。結局そのまま試合に出ることになったんです」
 
 その日の張博恒は平行棒で4位と振るわず、予選1位の鉄棒も最後に着地ミスがあって金メダルを逃した。報道陣に「バス誤送の影響はあったか?」と問われると、「それは関係ないです。自分の力が足らなかっただけです」ときっぱり答えた。

 しかし『新浪体育』は「今大会のバスに関する不手際は悲惨なものだった。運転手は頻繁に道を間違え、密閉されたサウナのような車内で大渋滞に巻き込まれた選手もいる。そしてそれは一向に改善されないままだった」と苦言を呈し、「ふざけるな!」「信じられない」「ボランティアがいなかったら惨事だった」「いったい何度目だ?」「張博恒がかわいそう」と、ウェイボー上に上がったファンの怒りの声を紹介している。

 競技中は常に柔和な表情を浮かべて、他のアスリートへの敬意を忘れなかった張博恒。団体金メダルに輝いた日本代表チームを称える姿は広く伝えられ、鉄棒の表彰台では同じく銅メダルだった台湾の選手にみずから話しかけて談笑し、リスペクトを示した。日本のファンの間でも「なんちゅう人格者だ」「すっかりファンになったよ」「顔も心もイケメン」など、張博恒の振る舞いには数多の賛辞が送られている。

構成●THE DIGEST編集部

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