偉業達成の直後、突然の“引退表明”に会場がどよめいた。

　現地８月６日、パリ五輪・男子レスリングのグレコローマン130キロ級決勝が行なわれ、キューバの英雄であるミハス・ロペスがヤスマニ・アコスタフェルナンデス（チリ）に６－０で快勝。41歳のスーパーレジェンドが前人未到の五輪５連覇を成し遂げた。
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　圧倒的なパフォーマンスでの戴冠に熱狂するアリーナ。勝ち名乗りを受けたロペスはマットにキスをしてしゃがみ込み、靴ひもをほどいていく。レスリングでは競技後にシューズを脱ぐことは、現役引退の意思表明とみなされる。まさかの展開に観客席は驚きとともにざわつき、その後大歓声がこだました。
  　テレビ観戦した早朝の日本でも小さくない反響が寄せられた。Ｘ上では「かっこよすぎでしょ！」「この辞め方はヤバいな」「ビックリ」「凄い瞬間を見てしまった」「感動と興奮をありがとうございました」「所作がドラマチックだった」という声が上がり、シューズを脱ぐ儀式を知らなかったファンからは「そんな慣習あるんだ」「（マイクを置いて引退した）山口百恵？」「勉強したわ」「最初なんで脱ぐんだと思った」「あのシューズはどうなるの？」など素朴な疑問なども書き込まれた。

　ちなみにその前に行なわれた男子60キロ級の３位決定戦でも、敗れたイランのメヘディ・モフセンネジャドがシューズを脱ぐ素振りをみせた。しかし、まだ25歳の若さ。慌てて駆けつけたコーチが説得を試み、“引退表明”を思いとどませるひと幕があった。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】絶対王者ロペスが脱いだシューズをそっとマットに置く瞬間

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