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「ルーマニア人は選手に深い傷を残した審判に激怒している!」体操女子、“まさかのメダル剝奪”に母国首相が「五輪閉会式に出席しない」と抗議!【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.07

一度は銅メダルを手にしたが、採点見直しで4位に転落となった、ルーマニア代表のバルボス選手。(C) Getty Images

 パリ五輪・体操女子の種目別・床決勝が8月7日、ベルシー・アリーナで行なわれ、ルーマニア代表として出場したアナ・バルボスが一度は銅メダルを手にしたが、採点見直しで4位に転落。まさかのメダルはく奪にルーマニア首相が激怒し、閉会式のボイコットを明言する異例の事態となっている。

 7日、決勝に進出したバルボスは、一時は3位の結果に驚いた表情をみせ、歓喜の雄叫びを上げた。しかし、直後に5位のアメリカ代表チャイルズ側が採点に異議を唱え、審判団に見直しを要求。「問い合わせ」システムを利用し、結果的に審判団はバルボスに「0.1ポイント」減点を言い渡し、4位に転落。アメリカ代表のチャイルズが銅メダルを獲得した。

 これに対し「ルーマニア首相が"オリンピック閉会式に出席しない"と言及」とルーマニアメディア『sport.ro』が報道。同メディアは「体操選手に対する不当行為への抗議のしるしとして、オリンピック閉会式に出席しないと発表した」と続けて、報じた。

 同メディアは、チョラク首相がパリオリンピック閉会式をボイコットすると発表した直後、隣国ハンガリーの各メディアからは、
「体操選手のメダルが発表後に剥奪された後、首相がスキャンダルを引き起こした」
「"ルーマニア人"は体操選手に深い傷を残した審判に激怒している!」
「スキャンダラスな状況のため、首相は立ち往生した」
「首相は正気を失っている」
などと、さまざまな反応があがっていることを伝えた。
 

 チョラク首相はこの事態に「ルーマニアの女子選手たちが不名誉な扱いを受けた今回の体操界の不祥事を受けて、私はパリオリンピックの閉会式に参加しないことに決めた。誠実に努力して獲得したメダルを控訴に基づいて取り消すことは、コーチもトップテクニシャンも納得していない。絶対に受け入れられません」と自身のフェイスブックに記し、抗議の意思を表明した。

 また「そして、世界中の何億人もの視聴者が、私たちルーマニア人同様、この恐ろしい光景にショックを受けたという事実は、この競技会を組織するシステムのどこかに何かが間違っていることを示している」と綴り。厳しく非難した。

構成●THE DIGEST編集部

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