"愛の街"パリでの大会が終わると、次の五輪は2028年に米国の"天使の街"ロサンゼルスで開催される。ロス五輪大会組織委員会はパリ大会の課題を精査しており、1984年以来44年ぶり3度目の祭典の成功に自身を覗かせている。米通信社『AP』が報じた。
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ロスで五輪が開催されるのは3度目で、パラリンピックの開催は初。LA2028組織委のチーフアスリートオフィサー、ジャネット・エバンスは「私は五輪に3回出場して、どの選手村にも滞在しました。選手が何を求めているのか理解するのは重要です」と、選手目線のホスピタリティーに自信を見せる。
元競泳選手のエバンスは、1988年のソウル大会で3つの金メダルを、92年のバルセロナ大会では金メダルと銀メダルをひとつずつ獲得。ソウル大会の女子400メートル自由形で出した世界記録は、その後18年間も塗り替えられなかった。96年のアトランタ大会にも出場し、メダルには届かなかったものの、開会式では最終聖火ランナーのモハメド・アリにトーチを手渡す大役を担った。
パリ五輪では、寝心地の悪いベッド、エアコンの未設置、料理の味や量などが問題となったが、ロサンゼルスでその心配はないという。選手村は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のキャンパスを利用する予定だ。
「UCLAの何千人もの学生に、毎日食事を提供している実績があるので信頼できます。私も週に1度はUCLAで食事をしますが、とてもおいしいですよ。その点は保証できます」
ロサンゼルス特有の懸念事項として挙げられているのが、一般道、高速道路の慢性的な交通渋滞だ。エバンスは、南カリフォルニア地域の企業に全面的な在宅勤務の協力を仰ぐほか、五輪関係者だけが利用できるオリンピックレーンを設置することで、移動をスムーズに行なう予定だと明かした。
パリ五輪の閉会式でロサンゼルスへの引継ぎセレモニーが行なわれる。「五輪は人々の人生を変えるのです。皆が五輪を愛する理由はそこにあります。五輪は人々をひとつに結びつけるのです」。エバンスは今後4年の準備とロサンゼルスでの大会が、新たな世代に夢を与えるきっかけになることを期待している。
構成●THE DIGEST編集部
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元競泳選手のエバンスは、1988年のソウル大会で3つの金メダルを、92年のバルセロナ大会では金メダルと銀メダルをひとつずつ獲得。ソウル大会の女子400メートル自由形で出した世界記録は、その後18年間も塗り替えられなかった。96年のアトランタ大会にも出場し、メダルには届かなかったものの、開会式では最終聖火ランナーのモハメド・アリにトーチを手渡す大役を担った。
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