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「ストレスで円形脱毛症に…」連覇達成の堀米雄斗を支えた、日本代表早川コーチが「どうしたら金メダルを獲れるか?」と苦悩した3年間を振り返る【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.10

スケートボード男子ストリート金メダルを獲得した堀米(左)と日本代表の早川コーチ(右)。(C) Getty Images

 パリ五輪・スケートボード男子ストリートの決勝は7月29日、コンコルド広場で行なわれ、日本の堀米雄斗がトータルスコア281.14ポイントで1位。2大会連続の金メダルを獲得した。歓喜の瞬間、共に戦ってきた堀米を肩車する日本代表早川大輔コーチの姿は中継にも映して出され、その姿はとても印象深い場面だった。

 堀米は、ベストトリック1本目では、大会であまり見せてこなかった「ノーリーバックサイド180フェイキー5-0グラインド」で規格外の94.16ポイントをマーク。その後は失敗も目立ったが、迎えた最後の5本目は完璧にメイクし、97.08ポイント。驚異の勝負強さをみせ「ここぞでメイクする力が半端ない!」と解説の瀬尻稜氏も唸らせた。トータルスコア281.14ポイントで2大会連続の金メダルを獲得した。

 そんな感動的な試合から10日以上経った、8月9日に日本代表コーチ早川大輔コーチは自身のインスタグラムを更新。「パリオリンピックでは選手達の素晴らしい滑りで4個のメダルを獲れた。言葉では表しきれないが、心からありがとう」と大活躍をみせたスケートボードの選手らに感謝を伝えた。

 また、早川コーチは「東京2020からの3年間は私にとっても苦悩の日々でした。まぐれではなく、奇跡でもなく、どうしたら金メダルを獲れるか?を常に考え、1日の終わりに今日は金メダルを獲るための事が出来たか?と毎日毎日自問自答をして来た。まずコーチとは何か?を学ぶ事から始まり今までのキャリアを振り返り答え合わせをしながら、沢山の言葉や哲学に刺激を受けて学んできた」と東京五輪からの苦悩の3年間を振り返った。
 
 さらには「大好きなスケートボードに乗る時間は減り、ストレスで円形脱毛症にもなった。しかし妻や家族の支え、必死に努力する選手達やナショナルチームのおかげでコーチとしての目標を成し遂げられた。感謝しかない。そして世界中のスケートボーダーにも感謝している」と、自身がストレスで円形脱毛症になった事も告白。大きな支えになった周りへの感謝も伝えた。

 そして最後に「ストリートシーンだろうがオリンピックだろうが同じ、スケートボードは無限だ。スケートボードは裏切らない」と綴り、スケートボードでひとつになったパリオリンピックを締め括った。

 投稿をチェックしたフォロワーからは「大ちゃん最高の笑顔」「永遠に最高のコーチ」「お手本がない真っ新な道を1人で歩き続けてきたんですね。お疲れ様でした」「感動をありがとう」「早川さんも金メダル」「選手と一緒に戦い続けていたのが見ていてもわかりました」などと、コメント欄に数多くの反響が寄せられている。

構成●THE DIGEST編集部

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