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元木咲良が“父の夢”継ぐ金メダル!アクシデントも意に介さず圧巻の強さ、日本勢が五夜連続の金&1大会6個は日の丸史上最多【パリ五輪女子レスリング】

THE DIGEST編集部

2024.08.11

元木が見事金メダルに輝いた。写真:金子拓弥 (THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 日本時間8月11日(日付は以下同)、パリ五輪レスリング競技の女子フリースタイル62kg級決勝がシャン・ド・マルス・アリーナで行なわれ、日本代表の元木咲良がイリナ・コリアデンコ(ウクライナ)と対戦。12-1で勝利し、見事金メダルに輝いた。

 今大会がオリンピックデビューとなった元木は、その初陣となった1回戦はわずか38秒でフォール勝ち、2回戦も相手に1ポイントも与えずテクニカルスペリオリティー勝ちと圧巻の強さを披露。準決勝では2-7と劣勢で迎えた第2ピリオド残り1分半、起死回生の反り投げから相手を抑え込んでフォール勝ちと、劇的な大逆転勝利で決勝の舞台まで勝ち上がった。
 
 迎えた頂上決戦、対峙したのは東京オリンピック銅メダリストのコリアデンコ。第1ピリオドは互いになかなか攻め切れず、2度パッシブを取られた末にアクティビティピリオドで1ポイントを失い0-1に。しかし残り30秒で足元を崩してから4ポイントを連取し、4-1と逆転して第2ピリオドへ突入する。

 後半はオフィシャルに問題が発生し試合が一時中断するアクシデントがあったものの、気持ちを切らさずその後もポイントを追加。テクニカルスペリオリティー勝ちと最後まで相手を圧倒し頂点に立った。

 2000年のシドニー五輪に出場した父・康年に続き、親子でオリンピアンとなった元木。その父が果たせなかった夢を見事に叶え手にした金メダルは、日本にとってパリの地で五夜連続、そして1964、2021年の東京大会を超え、日本レスリング史上最多となる1大会6個目の金となった。

構成●THE DIGEST編集部

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