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格闘技・プロレス

日本、強すぎる!鏡優翔が決勝でアメリカ選手を破り金メダル、日本女子レスリング界の歴史変える初のオリンピック最重量級制覇【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.11

鏡が決勝を制し、見事金メダルに輝いた。(C)Getty Images

鏡が決勝を制し、見事金メダルに輝いた。(C)Getty Images

 日本時間8月11日(日付は以下同)、パリ五輪レスリング競技の女子フリースタイル76kg級決勝がシャン・ド・マルス・アリーナで行なわれ、日本代表の鏡優翔がケネディ・ブレイズ(アメリカ)と対戦。3-1で勝利し、見事金メダルに輝いた。

 昨年の世界選手権チャンピオンの鏡にとって、オリンピックは今大会が初。そのデビュー戦となった1回戦、コンタクトレンズが外れるハプニングがありながらも2-0で突破すると、2回戦は3-0、準決勝も4-2で勝利し決勝の舞台へ。迎えた頂上決戦、1回戦で超大技“ベリー・トゥー・バック”を決め話題となったブレイズと相見えた。

 パリ五輪レスリング競技のラストゲームとなったこの一戦。“大トリ”となった鏡は笑顔でマットに上がると、第1ピリオド序盤に相手のアクティビティピリオドから1ポイントを先取するも、その後場外に出され同点に。終了間際にタックルを仕掛けたが得点は奪えず、1-1で第2ピリオドへ突入した。

 勝負の後半、互いに一進一退の攻防が続いたなか、残り1分半にタックルから2ポイントを獲得。最後までそのリードを守り切り、日本女子レスリング界の悲願を達成した。
 
 これまでオリンピックで輝かしい実績を残してきた日本女子レスリング勢だが、最重量級において金メダルを勝ち取ることはできていなかった。偉大なる先輩たちが成し得なかった夢を実現させた鏡の名は、五輪史、そして日本レスリング史に永遠に刻まれ続けるだろう。

 これでパリオリンピックのレスリング競技はすべての試合が終了。日本勢は六夜連続、つまり全日程で表彰台の頂点に立ち、女子は6階級すべてでメダルを獲得した。

 メダル獲得数は金8個、銀1個、銅2個となり、1大会における金メダルの数で日本史上最多記録を更新。“レスリング大国日本”、“黄金期の到来”と評しても何ら不思議はないほど、充実したパリオリンピックだったと言えよう。

■パリ五輪レスリング競技 日本勢メダリスト一覧
・金メダル
文田健一郎(男子グレコローマン60kg級)
日下尚(男子グレコローマン77kg級)
藤波朱理(女子53kg級)
櫻井つぐみ(女子57kg級)
樋口黎(男子フリースタイル57kg級)
元木咲良(女子62kg級)
清岡幸大郎(男子フリースタイル65kg級)
鏡優翔(女子76kg級)

・銀メダル
高谷大地(男子フリースタイル74kg級)

・銅メダル
尾崎野乃香(女子68kg級)
須﨑優衣(女子50kg級)

構成●THE DIGEST編集部

【画像】日本女子史上初の最重量級金メダル!パリ五輪レスリング女子76キロ級・鏡優翔を特集!

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