スターダムは真夏の最強女子決定戦『5★STAR GP 2024』開幕戦8.10神奈川・横浜武道館大会を開催した。第11試合では、今月から大江戸隊を解散して作られた“赤いベルト”ことワールド・オブ・スターダム王者の刀羅ナツコ率いる新たな極悪ユニットH.A.T.E.（ヘイト）のメンバーとして本格始動した上谷にとっては、生まれ変わった姿をアピールするチャンスの舞台だ。

【スターダムPHOTO】上谷沙弥と林下詩美のAphroditEが揃って復帰！『STARDOM in KORAKUEN 2023 Nov.』 　しかし、今回の上谷の“闇落ち”劇には不可解な点があるのも確か。本人は「今までの私は全部死んだんだよ。あと約束どおりあいつ（舞華）が決勝に上がってくるかが楽しみだね。去年は肘の脱臼でいい夏休みをもらったんで、今年はおまえらに最大の悪夢を見せてやるよ」と記者会見で強がっており、ビジュアルもブラックに変更したが、6.22 東京・国立代々木競技場 第二体育館大会で上谷率いるQQと、ナツコ率いる大江戸隊が敗者ユニット脱退マッチのイリミネーションマッチ（敗れたチームは最後に残った選手だけ残留するというルール）で遺恨が深まっていたユニット間による完全決着戦を行なって、試合中に元QQのリーダーだった渡辺桃が大江戸隊を裏切り、上谷と連係を見せた矢先に、桃は再び上谷を襲撃してナツコの勝利と、上谷以外のメンバーがQQから脱退するという事態に発展。ナツコや桃に「おまえはなーんにもわかってない。一人いるクイーンズクエストだよね。一人でクイーンズクエストせいぜい頑張ってね」とこき下ろされた上谷は泣きながら一人でQQのフラッグを持って「QQを守ってあげられなくてごめん」と他のメンバーに謝罪の言葉を残している。

　その後、上谷は一人で闘っていくことを強いられたが、同じ黄金世代の舞華が救いの手を差し出して、舞華率いるEXVと上谷のQQが連合軍を組むようになった。だが、7.28 北海道・シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ（カベルネ）大会のメインで行なわれた舞華が持つ赤いベルトにナツコが挑戦した試合で、終盤に舞華が決めにかかったところを舞華のセコンドに付いていた上谷がレフェリーの足を引っ張り、ナツコの勝利に加担するという信じられない事件が勃発。QQのベースボールシャツを脱いだ上谷は「舞華、今日はオマエを泣かせにきたんだよ。永遠にさようなら」と言い放ち、大江戸隊と合流。ナツコは大江戸隊の解散とヘイトの結成を発表したのだ。8.4 静岡・アクトシティ浜松 展示イベントホール第２ブロック大会で、変わり果てた姿で元QQメンバーと対戦した上谷はラフファイト全開の暴れっぷりを見せて勝利を収めると「これがフェニックスクイーンだ。元QQのメンバー、永遠にさようなら」と決別宣言をした。