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ロシア紙が「史上最も恥ずべきオリンピック」とパリ五輪を侮蔑… 問題点を列挙し「フランスの成功を冷笑」と英報道

THE DIGEST編集部

2024.08.15

パリ五輪は11日に、17日間の熱戦にピリオドを打った。(C) Getty Images

 パリ五輪は現地8月11日に閉会式を行ない、17日間にわたる熱戦に幕を下ろした。大会を終え、西側諸国のメディアからは概ね称賛の声が聞こえてくる一方で、不参加となったロシアのメディアは「フランスの成功を冷笑した」と海外メディアが伝えている。

【画像】17日間に渡る熱きドラマの閉幕!パリ五輪閉会式の様子を厳選ショットで!
 英メディア『Inside The Games』は13日、パリ五輪に対する世界各国の総評を網羅。西側メディアからは「政治危機によってもたらされたフランスの憂鬱を解消した」(米紙『NewYork Times』)、「雨、セーヌ川の汚染、妨害行為に彩られた序盤にもかかわらず、パリは恐怖を克服した」(伊紙『Corierre de la sera』)、「ほぼすべての競技が「満員の観客の前で行われた」(ポーランド紙『ガゼタ・ヴィボルチャ』)などと大会の成功を讃えた一方で、ロシアでは「一部の新聞が欠点を指摘した」としている。

「パリ大会は完璧ではなかった」と報じたのは、クレムリン支持派の大衆紙『モスコフスキー・コムソモレツ』。開会式の前に起きたフランス国内の高速鉄道網を妨害したのは誰なのか依然として不明であり、観客が記憶するのは選手たちのスポーツ上の偉業や記録ではなく、「終わりのない一連のスキャンダルである」と主張している。

 また、露タブロイド紙『コムソモリスカヤ・プラウダ』は、パリ五輪を「史上最も恥ずべきオリンピック」だったと激しく非難。「パリ2024大会の主催者は、開会式と『最後の晩餐』のパロディで何億人もの人々を怒らせてしまった。そしてオリンピックは、ますます問題やスキャンダル、さらには犯罪に巻き込まれるようになった」とし、開会式やセーヌ川の水質問題、選手村などで起きた問題などを列挙した。

 ウクライナ侵攻の問題で不参加となり、パリ五輪では蚊帳の外に置かれたロシア。世界の熱狂とは裏腹に、否定的な見方になるのも無理はないかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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