日本バレーボール協会が8月16日、代表監督らの総括談話を発表した。2021年12月にバレーボール女子日本代表の指揮官として5年ぶりに就任した眞鍋政義監督は、「今シーズンは、パリ2024オリンピックの出場権がかかるバレーボールネーションズリーグ(VNL)と、その後に控えるオリンピック本大会と、短期間で2つの大会にピークを持っていかなければならない難しいシーズンでした」と振り返った。
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先のVNLでは、主要国際大会で実に10年ぶりとなる銀メダルを獲得した女子。パリ五輪では「メダル獲得に挑戦」という目標を設定したが、東京五輪に続いて2大会連続の予選ラウンド敗退となった。眞鍋監督は「オリンピック本大会ではネーションズリーグのファイナルラウンドで見せたような勝負強さを発揮することがなかなかできませんでした」と悔しさを滲ませながら、こう続けた。
「初戦のポーランド戦のセット終盤、相手がギアを入れてくるタイミングで我々にミスが出てしまい、セットを取り切れないシーンがありました。ポーランド戦でも、その次のブラジル戦でも『あの1点、あの1本』と悔やまれる場面がいくつもありますが、これが我々の実力だったのだと今は真摯に受け止めております。
東京2020オリンピックからの再起を託された身として、最低限の目標である『パリ2024オリンピックの出場権獲得』という目標は達成することができましたが、自分たちの力を信じて目指したオリンピックの表彰台には手が届きませんでした」
一方、眞鍋監督は「各国の守備力も年々上がっており、簡単にボールが落ちなくなっています」と世界のレベルアップを指摘。「次のロサンゼルス2028オリンピックを目指すチームが世界の強豪国と互角に戦うためには、選手個々の技術、経験を積み重ねることはもちろん、戦術・戦略を磨き上げることが急務」と危機感を募らせた。
そして、眞鍋監督は「3年間、たくさんの選手をバレーボール女子日本代表チームに招集し、ともに戦ってきました。その中には、パリ2024オリンピックを戦ってくれた選手13名だけでなく、これからの活躍が期待される選手もたくさんおりました」とコメント。「未来を担う選手たちに国際経験を多く積んでもらい、日本女子バレー全体の底上げを図っていくことが肝要であると、3年の任期を終えた今強く感じています」と見解を述べた。
構成●THE DIGEST編集部
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