メダリストもドン引きする過酷すぎる練習が明かされた。

　パリ五輪の近代五種で日本史上初の銀メダルを獲得した佐藤大宗が18日、日本テレビ系のニュース番組「Going! Sports&News」に生出演。「キング・オブ・スポーツ」と称される複合競技のトレーニングの一端を告白している。

　佐藤は同じくパリ五輪代表であるクライミングの安楽宙斗、ブレイキンの半井重幸（ダンサー名＝Shigekix）、女子レスリングの須﨑優衣と一緒に出演。大会前の代表会見では、「日本人初のメダルしか頭にない」「負けない自信がある。誰にも止められない」などと、自信たっぷりの強気発言が取り上げられ、「（会見を）やっているうちにどんどん盛り上がっちゃって、かなり予定以上のことを話した」と、スタジオの笑いを誘った。さらに「最後のレーザーランでは無双状態に入って、誰にも止められない状態だった」と明かし、もしメダルを獲れていなかったら、「パリ在住になっていたかも…」と苦笑いを浮かべていた。

　近代五種は、ひとりの選手が１日の間にフェンシング、水泳、馬術、レーザーラン（射撃＋ラン)の順番で行なわれ、その万能性を競う。最終競技のレーザーランは、フェンシング、水泳、馬術の合計点の得点差を１点＝１秒として、上位の選手からスタートし、ゴールした順番がそのまま最終順位となる。競技数が多い分、必要な荷物も当然多くなり、その重量は23キロにも及ぶという。
  　すると、同じ出演者の須﨑から普段の練習について聞かれた佐藤は「朝５時から10キロを走って、３時間後にフェンシングのトレーニングを２時間。昼食をとってケアをして、水泳のトレーニングをし、すぐに射撃のトレーニング。腕がプルプルと震えた状態です。そのあとに自主トレで走ります」と１日の流れを説明。「これを週３、４回行なって、別の日は馬術やレーザーランのトレーニングを行ないますね」と付け加えた。あまりに過酷すぎるトレーニングに、レスリング銅メダリストも啞然。超人的な練習に須﨑は目を丸くした。

　さらに、「なんで、こんなにしんどい競技をやっているの？」という率直な質問には、「それは多々思っていて。なんでやっているんだろう」と答え、スタジオを爆笑の渦に包んだ。

　最後は「（近代五種が）オリンピックで採用されてから、112年で日本人が初めてメダルを掴みましたけど、まだ頂点は取れていないので。これからも近代五種を宜しくお願い致します」と話し、28年ロス五輪での金メダル獲りを宣言した。

構成●THE DIGEST編集部

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