バレーボール

「すごいな」“あと1点”に泣いた男子バレー石川祐希がNBAスターの表情に衝撃「勝負が決まる1点の時に笑った」【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.26

主将としてチームを牽引した石川。メダル奪還に向け、NBAのスター選手の表情に衝撃を受けたという。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 パリ五輪の男子バレーボール日本代表の石川祐希が25日に放送されたフジテレビ系のスポーツニュース番組「すぽると!」にVTR出演。52年ぶりの金メダル奪還を目指した花の都での激闘を振り返った。

 1次リーグを突破した日本は準々決勝で強豪イタリアと激突した。日本は2セットを先取し、第3セットもマッチポイントを握り勝利寸前だったものの、イタリアの底力に屈して競り負け。すると、そこからまさかの大逆転負けを喫し、あと1点に泣いた。石川は「1点が取りきれずに負けたので、より1点の重みを改めて感じました」と振り返り、「相手にやられたというよりも、自分たちで逃したというイメージが強い。自分たちになかったものは平常心だとか、自分たちを信じ切る力だったのかな」と敗因を分析している。

 ベスト8敗退後、石川は他の競技のメダルマッチなどを観戦。そのなかで、バスケットボール男子の準決勝アメリカ対セルビア戦で、NBAを代表するスーパースターの表情に大きなヒントをもらったという。
 
「勝負が決まる1点の時に、(アメリカの)カリー選手が笑ってて。それを見た時に、余裕というか、楽しんでいるというか、それがすごいなと。もちろん、そういうメダルマッチとか見ると、僕たちのイタリア戦を思い出すんですけど、あの場面を心の底から楽しめている。自分は...『うわ~、ダメだな』と思っている自分もいたので。自分を信じることもひとつ、大事だなと思いました」

 ステフィン・カリーをはじめ、レブロン・ジェームズ、ケビン・デュラント、ジョエル・エンビードを筆頭に、NBAの超豪華メンバーが名を連ねたアメリカは、第2クォーター(Q)途中、セルビアに最大17点差をつけられる劣勢だった。そこから底力を見せつけ、第4Q残り2分24秒には、カリーの3ポイントシュートで大逆転。95-91で試合をひっくり返し、決勝に駒を進めた。

 石川が指摘したのは残り8秒、アメリカが2点をリードして迎えたカリーのフリースローの場面。外せば相手に追いつくチャンスを与える最終局面で、カリーは笑みを浮かべながら2本ともフリースローを沈め、勝利を手繰り寄せた。

 勝負どころで勝ちたい気持ちが焦りとなっていた自分たちとは対照的なカリーの表情に衝撃を受けた石川。大舞台での勝負を楽しむ気持ちを兼ね備えることが大事だと痛感したようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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