バレーボール

“イシカワ・マニア”が熱狂! 石川祐希の新天地デビュー戦をクラブ記録更新の5000人超が配信視聴!! 全体最多得点の躍動に「決定的な存在」と伊メディア

THE DIGEST編集部

2024.09.01

パリ五輪での悔しさを糧に、石川のさらなるスケールアップに期待したい。(C) Getty Images

 バレーボール男子日本代表の主将・石川祐希が、主戦場とするイタリアで新天地ペルージャのユニフォームに身を包み、初めてコートに立った。

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 現地30日、石川の加入先であるシル スーサ ヴィム・ペルージャは、イタリアリーグの今季開幕を1か月後に控え、テストマッチを開催。パナソニックパンサーズ(現・大阪ブルテオン)からレンタル移籍したOH垂水優芽が所属するチステルナ・バレーと対戦した。
 
 ペルージャは昨季の主力陣に、アリアンツ・ミラノで石川と2シーズン連続4強入りに貢献し、ともに移籍したアルゼンチン代表アグスティン・ロセルが加わり、試合をスタート。2セットを先取した。

 OH石川はポーランド代表カミル・セメニュクと替わり、第3セット開始から出場すると、敵陣の空いたスペースへ流し込むレフト弾で初得点。2得点目は、パリ五輪金メダリストのフランス代表オポジット(OP)テオ・フォールのバックアタックを爽快にシャットアウトしたブロックだった。均衡が続いた中盤には見せ場も。鋭いクロス弾でサイドアウトを奪うと、自身のサーブでエースとバックアタックを叩き込み3連続得点で相手を突き放した。

 続く第4セットも序盤から躍動。ブロックアウトでサイドアウトを奪った直後に再びエースを決め、以降もバリエーション豊富な打球で次々と得点を重ねた。このセットは僅差でチステルナに譲ったものの、2セットのみの出場で全体最多の13得点(アタック10、エース2、ブロック1)を記録。前年リーグ王者の証である同国国旗、緑・白・赤の"トリコローレ"がフロアを飾る本拠地で、チームとファンの期待に応えるパフォーマンスを披露した。

「イシカワの入団を僕らは大歓迎している」と述べたペルージャのソーシャルメディア・マネージャーで実況を担当したフランチェスコ・ビアンカナーラ氏は、サーブで相手を崩して自ら2得点を奪うなど4連続ブレークを引き出した場面で、「容赦なく相手を混乱へ陥れた」と大興奮。解説を務めたチステルナの広報部長ラエルト・サルビーニ氏は、味方のレセプションが乱れた後、果敢に悪球を打ち切ったプレーに、「名手の一打!」と感嘆の声を上げた。

 クラブによるこの試合のライブ配信を5,000人超が観戦。視聴者数の最多記録を更新したと報じたペルージャの地元スポーツメディア『Perugia24.net』は、その大半が時差により深夜だった日本を筆頭にアジア諸国からのアクセスだったことで、"イシカワ マニアが熱狂"と伝えた。

 また、同メディアは、「日本人アタッカーは、イタリアで技術的に成長し、天から授かった身体能力を増強させた。それは、並外れた跳躍力に始まり、議論の余地を与えない基礎テクニックのクォリティ、日本人選手の特徴である多彩な攻撃手腕に至る」と言葉を尽くして絶賛。さらに、「ペルージャからオファーを受けたことは、現時点のイシカワのキャリアにおいて重要となる一層のレベルアップを約束するもの。チステルナ戦では、コンディションの好調さを示し、決定的な存在であった」とデビュー戦のパフォーマンスを高く評価した。

 昨季国内4冠を制覇したクラブの一員として臨む今季。背番号14の新たな進化が楽しみなイタリアリーグ10シーズン目となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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