バレーボール

早くもペルージャサポーターに愛される石川祐希、MVPを獲得した今季一冠目の祝勝会で大歓声を浴び「最高!最高!」

佳子S.バディアーリ

2024.09.28

日本代表キャプテンの石川祐希と、イタリア代表の司令塔でもあるジャンネッリとのツーショット。今季はペルージャで共闘する。写真:佳子S・バディアーリ

 男子バレーボール日本代表の主将・石川祐希が、イタリア初タイトル獲得にMVP受賞で華を添えたスーペルコッパ。現地9月25日に所属先シル スーサ ヴィム・ペルージャ主催の大会3連覇を祝うイベントが行なわれた。勝利に大きく貢献した石川もチームメートらとともに出席して大いに盛り上がった祝勝会を現地取材した。
 
 会場は、ペルージャとパートナーシップを結ぶ地元カーディーラー、『Toy Motor』社のトヨタ・ショールーム。メインエントランスへ向かうと、クラブのマスコットキャラクターがプリントされたバナーが目に飛び込んできた。そして、入場口には子どもから大人まで、クラブが今季1冠目をともに祝おうと招待した大勢のサポーターたちが列を作っていた。観客席からエネルギーを送り続けるあの熱烈な応援とコートで戦うチームの一体感。その絆の源には、ファンを大切にするクラブの姿勢があるのだろう。

 イベントはイタリアらしく(笑)1時間半遅れでスタート。ジーノ・シルチ会長がチームスタッフ全員とともに優勝報告を終えた後、選手たちの到着を待ち切れない様子のサポーターたちが応援歌を大合唱し始めた。すると、"シル・ペルージャ!"のレスポンスを期待した司会者が、「皆な、だれを待っているんだーい?」と呼びかけた。そこで、ペルージャサポの "イシカワ愛"を実感する予想外の出来事に遭遇。沸き起こったのは、「イーシーカーワー!!!」の声だった。"早くユウキに会いたいんだ"そんなサポーターたちの思いに触れて感極まった。同時に周りが気になる事態でもあったが、隣にいたチームスタッフのひとりに肩を叩かれ目が合うとウィンクを送ってくれ、気づいた時に会場はペルージャコールに包まれていた。

 そして、いよいよ選手たちの入場。2人ペアで車に乗り到着すると、サポーターやジュニアチームの選手たちとタッチを交わしながら花道を通り、スーペルコッパのハイライト映像が流れる壇上へ。石川が、同じく新加入でトップリーグ初挑戦の若手アウトサイドヒッター、二コラ・チャンチョッタ(イタリア)と6台目の車から降り立つと歓声が一際アップした。

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「我々は出場するすべての大会で優勝候補に挙がることになる」