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卓球

「辞めちまえ!」日本に“50年ぶりの快挙”を許した中国女子代表の馬琳監督にファンから怒号の嵐! 母国メディアは「表彰式欠席は大問題だ」【卓球アジア選手権】

THE DIGEST編集部

2024.10.11

日本に敗れて準優勝に終わった中国女子代表チーム(手前)。表彰式の壇上に監督の姿はなかった。(C)Getty Images

日本に敗れて準優勝に終わった中国女子代表チーム(手前)。表彰式の壇上に監督の姿はなかった。(C)Getty Images

 歴史的な敗北を受けて、中国国内では波紋が広がっているようだ。

 現在、カザフスタン・アスタナで開催中の卓球アジア選手権。10月9日に女子団体の決勝が行なわれ、日本(世界ランキング2位)と中国(同1位)が激突した。
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 日本はエースの早田ひな(世界ランキング5位)が出場を回避し、平野美宇(同12位)、伊藤美誠(同9位)、そして張本美和(同7位)の3人でメンバーを構成。かたや中国は絶対女王の孫穎莎(同1位)が名を連ねたものの、パリ五輪団体金メダルのメンバーである陳夢(同2位)と王曼昱(3位)のエントリーはなく、王芸迪(同4位)と陳幸同(同6位)が選抜された。

 日本は第1試合で張本が王芸迪をフルゲームの末に下し、幸先良いスタートを切る。続く第2試合は伊藤が孫穎莎に0-3で完敗を喫するも、第3試合で平野が陳幸同を3-1で破って再度リードを奪った。そして第4試合、輝きを放ったのが最年少16歳の張本だ。これまで一度も勝利していない孫穎莎に挑戦。0-2の窮地から見事なリカバリーを果たして3連続でゲームを奪取し、試合をひっくり返してみせた。

 日本女子はマッチカウント3-1で中国を撃破し、2大会ぶりのアジア選手権制覇。前回大会に中国は出場していなかったため、中国を決勝で破っての同大会優勝は1974年の横浜大会以来、実に50年ぶりの快挙となった。

 中国国内に与えた衝撃は計り知れない。とりわけ女子代表のチームマネジメントを担う馬琳監督への風当たりが強くなっている。全国紙『網易新聞』は「まさかの不甲斐ない戦いぶりで中国は日本の軍門に降った。恥ずかしい敗戦だ」と記し、「責任者である馬琳の過失は避けられない」と断じて、次のように続けている。

「王曼昱は今大会に出場する予定だったが、急きょ家庭の事情でキャンセルとなった。そこで馬琳は陳幸同を慌てて招集。強行出場させたがさすがに調整不足が否めず、パリオリンピックからの連戦で疲労困憊の孫穎莎にさらなる無理を強いる結果となった。彼女はこの3か月で34試合も戦っている。

 日本チームの総合力がどんどん高まっているのは事実で、中国にとっては大いなる警鐘となった。だが、今回の敗因はかならずしもメンバーの力不足だけではない。決勝では何度か流れを変えるチャンスがあったが、馬琳は適切なアドバイスを送れなかった。緊急事態への対応力の低さ、リスクマネジメントの欠如が招いた結果でもあるのだ」
 
 さらに同メディアは「会場に詰め掛けた中国人ファンたちは、まさか中国が世界一の座から引きずり降ろされる瞬間を目撃するなど夢にも思っていなかっただろう。試合後には『馬琳は辞めちまえ!』の大合唱となったが、なんと寛大なる馬琳は笑顔で応援席に向かって拍手を贈ったのだ!」と伝えた。

 そしてコートを去ったまま、馬琳監督は表彰式に姿を現さなかったという。「選手たちは落ち込んですべてを失ったかのような表情でセレモニーに参加したのに、監督自身が欠席したのは大問題である。いくら悲しくて悔しかったのだとしても、それでは選手たちや大会に対してあまりにも失礼だ」と論じた。

 なお孫穎莎は決勝翌日に公式ウェイボーを更新。腕の筋肉系の怪我が判明したと明かし、今大会の残る種目すべてを欠場すると発表した。23歳の国民的英雄は「コーチ陣と相談してアジア選手権を欠場することを決めました。しっかり回復して戻ってきますのでどうか心配しないで。引き続き中国代表チームの応援をよろしくお願いします」と綴っている。

 アジア選手権は10月13日まで行なわれ、今後は男女のシングルス&ダブルス、そして混合ダブルスが随時開催される予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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