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「Wow…なんてことだ!」驚異の16歳・日本の現役女子高生が大技3Aを2本着氷する圧巻演技に海外メディア仰天「優雅さと力強さを兼ね備えている」

THE DIGEST編集部

2024.10.13

中井はトリプルアクセルを2本挑戦し、両方を着氷。ジュニアGP2大会連続の優勝を成し遂げた。(C) Getty Images

 16歳の現役女子高生が大技2本を披露。海外ファンの度肝を抜いた。

 現地10月12日、フィギュアスケートのジュニアグランプリ(GP)シリーズ第7戦・中国大会は女子フリーが行なわれ、16歳の中井亜美がコンビネーションを含むトリプルアクセルを2本着氷させるなど、今季自己ベストを更新する会心の演技でフリー136.22点、ショートとの合計204.88点で優勝。ポーランド大会に続く制覇で12月にフランス・グルノーブルで開催されるジュニアGPファイナルの出場切符を3季連続で獲得した。また、ショート2位だった高木謠はフリー7位となり、合計185.45点で5位だった。

 ショート首位発進で迎えた中井は冒頭からトリプルアクセル+3回転トウループの連続ジャンプに挑戦。見事に着氷し、速報値ではGOE(出来栄え点)1.33点がついた。肉眼では回り切ったかに見えたが、のちにトリプルアクセルは回転不足の判定になった。中井は2本目でもトリプルアクセルを跳び、再び回転不足となりながらも踏ん張って降り切ると、観客は「おおお!!」と大きな歓声を上げた。

 その後は大きなミスなく、後半のジャンプをまとめた中井は伸びやかなスケーティングと、ディズニーの名作映画『シンデレラ』の曲調に乗ってストーリーを豊かに表現。最後の3回転フリップを降りると、笑顔をのぞかせた。スピンはすべて最高評価のレベル4を獲得。昨シーズンからの成長を見せると、演技後は思わずガッツポーズが出て、その場で飛び跳ねるほどミスの少ない演技に喜びを爆発した。

 海外の実況も16歳とは思えない高いレベルの演技に脱帽。しばらく声が出ず、「Wow...なんてことだ」「綺麗なトリプルアクセルだ」「美しいスマイルも飛び出した」などなど、ため息を誘った。

 得点がアナウンスされて優勝が決まると、中井は満面の笑顔を見せて両拳を突き上げ、今シーズンの自己ベストとなるスコアをしばらく見つめていると、涙が頬を伝った。
 
 スーパー女子高生の大技2本に海外メディアも驚きを隠せない。ISU(国際スケート連盟)公式Xは中井のジュニアGPファイナル進出を報告すると、「女子フリーは、ジュニアGPシリーズ最終戦のスリリングな締めくくりとなった! アミ・ナカイはまたもや見事な演技を披露し、優雅さと力強さを兼ね備えて金メダルを獲得した!」と綴り、高いパフォーマンスに賛辞を惜しまない。

 それだけではない。欧州のフィギュアスケート情報を中心に配信する『Europe On Ice』は女子シングルのリザルトを共有したうえで、16歳の日本人スケーターがトリプルアクセル2本を着氷させたことに驚愕のリアクションを示している。同じく、海外のフィギュアスケート専門メディア『Golden Skate』は「ジュニア女子のグランプリ・ファイナリストの皆さん、おめでとうございます」とグランプリシリーズ最終戦で大舞台への切符を掴んだ中井らを称え、さらなる飛躍に期待を寄せている。

 8月からスタートしたジュニアGPシリーズはすべてを終え、12月のファイナルへ出場する日本勢は女子シングルが中井、島田麻央、和田薫子の3名。一方の男子シングルは中田璃士、高橋星名の2名。ペアは清水咲衣&本田ルーカス剛史が出場する。

 ジュニア世代でも日本フィギュアが世界を席巻している実状に海外ファンは衝撃を受けている。

構成●THE DIGEST編集部

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【動画】16歳の女子高生が3Aを2本着氷し、涙のファイナル進出!! 海外ファンも熱狂したフリー演技