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角田裕毅、チーム首脳も首をかしげるペース不足でスプリントは失意の結果に… 専門メディアは「ユウキは困惑し、あまり自信がないようだ」

THE DIGEST編集部

2024.11.03

スプリントでは15位に終わった角田。予選、決勝へ向けて挽回したいところだ。(C) Getty Imaegs

 F1第21戦のブラジル・グランプリが開幕し、11月1日にはスプリント予選が行なわれ、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は18番手に止まり、SQ1突破はならなかった。さらに翌2日に行なわれたスプリント決勝では、角田はスタートから順位を3つ上げたものの15番手にとどまり、失意の結果に終わった。なお、予選は悪天候のために翌日の日曜に延期となっている。

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 北中南米でのトリプルヘッダーで、直近の2戦を失意の結果で終えた後、巻き返しを誓ってインテルラゴスでの週末に臨んだ角田は、唯一のフリー走行で25周回を重ねて全体12番手となる1分11秒483というベストタイムを計測。続くスプリント予選では、SQ1でチームメイトのリアム・ローソンが12番手で通過したのに対し(最終的に8番手)、ペースが上がらないまま1分11秒121で18番手に沈み、スプリント予選では今季2度目のファーストラウンド敗退を喫している。

 またも失望を味わうこととなった角田は、チームの公式サイトを通して「厳しいセッションになりました。自分ではかなり良いラップだと感じていて、通常ならSQ2に進むのに十分なはずだったのですが、残念ながらペースが足りませんでした。ラップタイムの面でこれほど差があることに驚いています。スプリントでは後方からのレースということで簡単ではないでしょうが、全力を尽くします」とのコメントを残していた。

 F1公式サイト『F1.com』のインタビューでも、「難しいスプリント予選で、リズムが掴めませんでした」とネガティブにセッションを振り返り、レースに向けては「18番手から何ができるかは分かりませんが、車を改善し、少しでも順位を上げられるように頑張ります」と意気込みを語っていた。

 RBはSNSで「ユウキにとっては不運なセッションだった」と投稿。レーシングディレクターのアラン・パーメインは「ユウキの車については全てを見直す予定だ。フリー走行を終えた時点では、両ドライバーとも午後のセッションで良い走りができるとかなり自信を持っていたが、何らかの理由で、ユウキはSQ1で思い通りの車の状態を得られず、18番手で終えることとなった」と、予想外の結果であることを強調した。

 各国の専門メディアによる、角田に言及した報道を見ると、ローソンとの比較という形が多く、ブラジルのモータースポーツ専門サイト『GRANDE PREMIO』はこのニュージーランド人ドライバーの躍進を報じる中で、「彼は未知のコースに臆することなく、チームメイトの角田を難なく撃破した」と伝えている。

 ポーランドのF1専門サイト『dziel pasje』は、「ローソンが再びその実力を示し、SQ3進出に成功した一方で、角田はファーストラウンドを突破できず、ランス・ストロール(アストンマーティン)とジョウ・グァンユ(ザウバー)のみを上回る結果に終わった」と綴った。

 一方、フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』は、角田の前述のコメントを紹介するとともに「ユウキはSQ1を通過できずに困惑している。そして翌日のスプリントに向けても、日本人ドライバーはあまり自信がないようだ」と、レースに向けてネガティブな見立てをつけている。

 最後にオランダのF1専門サイト『RN365』は、「チームメイトがSQ1で敗退する中、F1復帰3戦目で好成績を挙げたローソンについて、レッドブルのマルコ顧問は『今回も非常に安定していた。初めて走るコースでありながら、完璧なドライビングを見せている。そして、SQ3のようにプレッシャーがかかった時でも、彼は間違いなく最高のパフォーマンスを発揮する』と語った」と伝えた。

構成●THE DIGEST編集部


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